特集 医師・勤務助産師・開業助産師の理想的な「連携」を求めて



「助産雑誌」(医学書院)に寄稿しました.

目次
■ 対談1
産科医のホンネを聞く
産科医師は助産師との連携をどのように考えているのか
岡井 崇・福井 トシ子
病院で働いていても,助産所を運営しても,医師との連携は重要であり,また難しいものでもあります。
「理想的な連携」のあり方を探るにあたって,まずは産科医の本音を語っていただきます。
産科医は,助産師の職能をどのように捉え,助産師に何を求めているのでしょうか。


■ 対談2
医師・助産師の連携にはどのような課題があるのか
加藤 尚美・遠藤 俊子
産科医師不足が深刻化するなか,「助産師を活用すべき」という声が大きくなっています。
しかし,助産師が専門性を発揮するには,まだまだ医師との間に壁がありそうです。
あるべき周産期医療システムをめざして,いま助産師は医師に何を伝える必要があるのでしょうか。

■ 職種の間の「壁」の越え方 「立場の違いを越えた連携」とはどういうことか
京極 真
産科医,助産師,妊産婦――立場が違えば「考え方」も異なる。そして,みんなそれぞれ「自分こそが正しい」と思っている。どうしたら,そのような助産の現場に立ちはだかる「壁」を乗り越えることができるのか。

■ 医師も納得の「助産ケア」はどのように展開されるのか
小林 睦美・直井 知子
フリースタイル分娩の導入,助産外来・バースセンターの開設と,助産ケアを充実させるには医師との協働が欠かせない。医師と助産師の対話システムを設けることから始まった,「連携によるケアの充実」の歩みを紹介する。

■ オープンシステムを支える院内助産師の連携スキル
上田 たかこ
周産期システムの将来像の1つとして注目されるオープンシステム。開業助産師と病院との「連携」には院内助産師の動きが重要である。要となるそのスキルとは,そして,心がけたいケアのポイントとは何だろうか。

■ 国際母子タスクフォースにみる「連携」の実際
(1)「国際母子タスクフォース」の取り組み
箕浦 茂樹
2004年,国立国際医療センターで「国際母子タスクフォース」が立ち上がった。継続的な母子ケアの国際的モデルを目指すこの取り組のなかに,医師・勤務助産師・開業助産師の「連携」のあり方が見えてくる。
(2)地域を巻き込んだシステムを作り上げるまでの歩み
楯 朋子・及川 桂・与那嶺 辰美・小山内 泰代・三島 典子
「連携」を成功させる鍵は,医療者同士,さらには妊産褥婦までを含めた密なコミュニケーションのなかでこそ見出せる。「互いの顔が見える」情報交換の機会を数多く持つことによって,その密度は急速に高まっていく。
(3)連携が深まるなかで新生児科医として感じたこと
國方 徹也
実際に連携を始めて,今まで持っていた開業助産師に対するイメージが変わった,と語る医師もいる。熱意と責任を持ってお産に取り組む姿を積極的に見せていくことで,受け入れる側にも安心感が生まれる。
(4)助産所からみた「連携」の課題と魅力
今野 雄子
搬送前から,そして児が生まれたあとまで,継続して互いに母子とかかわり続けていく――検討会や懇親会を重ねることで見えてきた,地域連携の魅力とは。今後の課題についても語っていただく。