アナドレナイ



やっぱ,時代を超えて残ってきた理論(書)って侮れないよねぇ.

たとえば,実証主義を体系化したオーギュスト・コントなんて,現代では,原理的には失敗せざるを得ない理路を構築したアホなおっさんみたいな論じ方をされがちだ.

現代は,社会的構築主義のようなポストモダニズム系の理論が花盛りなので,その傾向はますます強くなるばかりのように思う.

だけども,原典を丁寧に読むと,コントはかなり良いところまで攻めているということがとてもよくわかる.




一般的なイメージほど(?),コントは実証主義を体系化する際に変な議論を展開してないのだ.

とはいえ,結局のところコントの実証主義は失敗してしまうんだけども,それでも問題設定の仕方やその解き方は,なかなかすごいものがある.

僕はたまたま後に産まれた強みで,コントが失敗せざるを得なかった理由がわかるけども,その当時に僕がいたら,もしかすると根本的な問題点に気づかなかったかもしれない.

1つの体系を創りあげた実力は,やっぱ伊達じゃないよね.