【近刊情報】信念対立の克服をどう考えるか

近日中に「信念対立の克服をどう考えるか-構造構成主義研究2」(北大路書房)が発売されます.

目玉は,何と言っても構造構成主義の最先端を示す研究論文群です.

人間科学を土壌にして産まれた構造構成主義が,文学,教育学,社会学,心理学,医学,障害学等とフュージョンすることで,様々な領域の難問を克服し,新しい構想を描き出すための根本原理として機能しています.

興味深いのは,構造構成主義を積極的に評価して応用した研究論文だけでなく,構造構成主義をかなり批判的に吟味した論文も掲載されている点です.

そうした議論は,読者に大いなる刺激を与えることでしょう.

また,帯にもあるように,特集では,2007年3月に開催された構造構成主義シンポジウムで行われた,養老孟司による特別講演,竹田青嗣,池田清彦,西條剛央による鼎談も収録されています.

現代社会の根幹を揺るがしかねない信念対立という問題を,いかにして克服していくかが,縦横無尽に論じられています.

特集を通して,私たちの日常生活で構造構成主義を活かすコツをつかんでいただけるように思われます.

発売間近ですので,乞うご期待!

なお,創刊号の「現代思想のレボリューション-構造構成主義研究1」(北大路書房)をお持ちでない方は,この機会にぜひ手にしていただけると,現代社会における「構造構成主義」の可能性をより一層実感していただけることと思います.

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もくじ

『構造構成主義研究』刊行にあたって

第Ⅰ部 特集 構造構成主義シンポジウム
Ⅰ-1 第1回構造構成主義シンポジウムによせて(西條剛央・京極 真・池田清彦)
Ⅰ-2 「同じ」と「違う」-感覚世界を取り戻すために考えるべきこと(養老孟司)
Ⅰ-3 信念対立の克服に向けて(竹田青嗣・池田清彦・西條剛央)
Ⅰ-4 参加者の視点からみた第1回構造構成主義シンポジウム(門松宏明)

第Ⅱ部 論文
Ⅱ-1 総合知としての文学の本義-構造構成的言語行為論に基づく言表価値性の立ち現れ体系(浦田 剛)
Ⅱ-2 構造構成主義による教育学のアポリアの解消-教育学研究のメタ方法論(苫野一徳)
Ⅱ-3 構造構成主義か独我論的体験研究か-主客の難問 vs.自他の難問(渡辺恒夫)
Ⅱ-4 構造構成主義の視点からみた精神医療の一考察-構造構成的精神医療の提唱(加藤 温)
Ⅱ-5 「健康の不平等」の理論構築に向けて-構造構成的医療化の提唱(三澤仁平)
Ⅱ-6 物語と対話に基づく医療(NBM)と構造構成主義(斎藤清二)
Ⅱ-7 構造構成主義の地平から見た実験研究(北村英哉)
Ⅱ-8 「目的相関的実践原理」という新次元の実践法-構造構成的障害論を通して(京極 真)

第Ⅲ部 書籍紹介
Ⅲ-1 『構造構成主義の展開(現代のエスプリ)』
Ⅲ-2 『エマージェンス人間科学』
Ⅲ-3 『ライブ講義・質的研究とは何か SCQRMベーシック編』
Ⅲ-4 『完全解読・ヘーゲル「精神現象学」』

投稿規定
編集後記