与党の党内闘争で困るのは誰?

与党、自民党の党内闘争が連日報道されていて、なかなかすごいことになってきていますね。

こういう一連の動きが、どこまで事前に考えぬかれたものなのか、僕としてはとても興味あるところです。

というのも、自民党の党内闘争が激化すると、実は一番困るのは野党なんじゃないかと考えるからです。

だって、本来なら野党が行うような批判を与党議員が行うのですから、そのぶん野党の役割はどんどん相対化されていくことになります。

小泉元総理が行った麻生総理の発言への批判は、もしかしたら麻生政権の求心力低下につながるかもしれませんが、それと同時に野党の勢いや求心力も削げるという点では、自民党全体としてみればアリなんじゃないかと思います。

かといって、野党が自民党の党内闘争をかき消すぐらい批判を強めればいいか、というと、そう単純な話でもないでしょう。

だって、野党が批判を強めれば、どうしても「野党は批判ばかりで、具体なビジョンを示さない」というイメージが成りたちやすくなりますから、あまりプラスにはならない。

もちろん、ここで野党が沈黙したら「野党は何やってるんだ」という話になります。

野党の人たちは、なかなか難しい舵取りが要求される局面にあると思います。

今のところ野党としては、自民党の党内闘争を「お家騒動だ」とか「出来レースだ」とかいって相対化しつつ、同時に野党自身が自滅しないよう目配り気配りしながら、選挙まで今の優勢を保てるよう何とかやりくりしていく、というのが現状とれる穏当な戦略になっていくのでしょう。

麻生総理の発言のブレはおそらく計算しつくされたものではないでしょうから、スキがあるぶん野党も攻めやすくはあるのでしょうけども、それを逆手にとって自民党としては派手に党内闘争を行って、逆に野党の存在感を打ち消してしまおうという戦略にでているんじゃないか、と僕は邪推しているところです(^_^;)。

自民党内でどこまで意志統一されているのか知りませんけど、野党の方たちにとってはなかなか攻めにくい布陣をとっているなぁと思います。

もちろん、それによって、日本の民主政治がどれほど打撃を受けるのかは別の話ですが。

 

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