目的相関的なtheory-based practice

本日,学院で担当している精神科領域における作業療法理論の講義が終了しました.

講義目的は,現実的制約と実践目的を踏まえた「theory-based practice」が理解できること.

理論の講義は,抽象的内容が中心になると学生の実感に届かないまま終わるし,具体的内容に力点を置きすぎると単なる経験則を越えた一般性を理解できなくなるし,このバランスがなかなか難しい.

いく人かの学生さんは,理論についてかなり理解を深めてくれたようですが,そうでない人もちらほらいたような感覚が残っています.

前者の学生さんたちにはこのままドンドン勉強していってもらい,後者の学生さんたちにはこれまでの復習をお願いしたいと思います.

理論は難解で当たり前ですから,消化するにはそれなりの努力と忍耐が必要です.

しかし,そのぶん理解できたときの喜びは大きいはずです.

ただし,理論を理解するために理論を学ぶのではありません.

クライエントによりよい作業療法を提供する1つの手段として理論を学習するのです.

その志をお忘れなく.

なお,この授業で扱った主たる理論は以下の通りです.
  • 目的相関的実践原理
  • 人間作業モデル
  • 精神力動論
  • 集団力動論
  • 認知行動療法
  • 障害の社会モデル
  • ラベリング理論
  • 回復モデル
  • 治療構造論
これらを,現実的制約と実践目的に応じて柔軟に組み合わせて活用する,それが僕からの最大のメッセージとして伝わっていればいいなぁ,と思います.

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