ライフプランを立てるのが難しい世代

僕たちの世代(現在30歳代)は,「経済成長」「年功序列」「終身雇用」「人口増加」という,従来の人生設計を支えてきた方法がまるっきり機能しなくなった時代の,フロントランナーとして全力疾走しています。

幼い頃に漠然と描いたライフプラン。

たとえば,結婚し,子どもを産み,家を購入し,子どもを育てながら老後の蓄えをする。

おそらく,もう少し上の世代の方々なら一般的にできていたことが,僕たちはなかなかできない。

僕は運良く結婚と子育てまではできていますが,それでもたとえば家の購入はリスクが大きすぎて踏み切れない。

というのも,いま30歳代のかたの収入は40歳代でマックスに達し,そのあと50歳代で40歳代のころよりも少なくなる,という予測があるぐらい先行き暗いですから,数十年もローンを組んで家を建てるのはヤバ過ぎるように思うためです。

もし,本当に収入が50歳代で減少するようなことがあれば,老後の蓄えなんて夢のまた夢。

それに,その頃にはいまよりもすごい高齢化社会ですから負担増も相当なはずで,50歳代で収入減と負担増の二重苦にあえぐことになります。

家なんか建てたら,人生の終末はきっと悲惨です。

それだったら,生活水準に応じて住まいを変えられる賃貸のほうが現実的だし,リスク管理しやすいと思えてならないのです。

家は建てたら財産になる,と思うかたもいるかもしれません。

だけども,立てた家に縛られて生きるための選択肢が制約されるリスクが高くなりますから,それなら持ち運び可能で劣化しない金塊のほうがなんぼかいい(笑)。

いまのような不安定な時代に生きていると,そう僕などは思ってしまいます。

でも,将来に不安を抱きながら生きる社会は,やっぱどこか不健全です。

この不健全さは,従来の人生設計を支えてきた方法が崩れているにもかかわらず,それにかわる方法を新たに持てないでいることに,ひとつの起因があるのはほとんど間違いないと思います。

将来の不安を払拭し,できるだけ多くのかたが希望をもって生きられる社会に変えるためには,いまの時代に適した新たな方法が必要です。

さてそれはどのようなものなのか?

このブログで何回も書いていますが,やるべきことはおおよそわかっています。

どちらにしても痛みはともないますが,本当に悲惨な状態を避けるためには,できるだけ可能性がある方法を選んで進むほかないのです。

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