社会的起業という方法

社会的起業に関する書籍をいくつか読みました。
最近,僕が関わった研究のひとつに,勤労者の作業機能障害の実態調査があります。
  • 唐澤絵里,京極 真:勤労者の作業機能障害の実態調査-作業に関する自己評価改訂版(OSAⅡ)を用いて.総合リハビリテーション(印刷中)
それによれば,3割近い人が作業機能障害,あるいはそのリスクに曝されている可能性が示されました。

作業機能障害は健康問題だけでなく, 社会問題にも直結します。

だから,これだけの割合で勤労者が作業機能障害に陥っている実態があるわけですから,このまま放置しておいていいわけがありません。

だけども,どうやって介入していけばよいか,その方法が見えないでいました。

というのも,作業療法士は通常,勤労者に直接アプローチできる機会を持てないためです。

そのため,様々な角度から方法を模索しつつあるわけですが,その過程で知ったのが社会的起業という方法でした。

僕の理解で言うと,社会的起業というのは,社会問題を解決するために利益を上げる事業を起こすことです。

つまり,教育問題,医療問題,雇用問題,保育問題,環境問題,少子化問題などの様々な社会問題を,収益をあげながら解決していくわけです。

ただし,その事業は簡単に利益を生まないため,ビジネスモデルを組むのがとても大変です。

しかも,そのゴールは単なるお金儲けではなく,社会問題の解決ですから高度な経営センスが求められることになる。

今の社会では,普通の起業でも利益を上げるのが難しいわけですから。

だけども,勤労者の作業機能障害に介入していくためには,社会的起業という方法はひとつのヒントになるのではないかなぁとちょっと思いました。

医療関係では,看護師の川添高志さんという方が既に社会的起業に取りくんでいますので,関心のある方は下記のサイトにアクセスしてみてはいかがでしょうか。
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