絶望が足らない?

たしか,少し前にもちょこっと書きましたが,昨日ネットの記事ででていたのでもう一度()。

日本をダメにする縮図を,1000円散髪店をめぐる対応で垣間見ることができます。

それはつまり,既得権益を握る業界団体と行政が結託することによって,新しい試みの可能性を押しつぶしてしまう,というものです。

規制でがんじがらめにしたら,いま日本にもっとも必要なイノベーションが生じる余地なんて生まれません。

嘘か本当かわかりませんが,記事では1000円散髪を規制するべき事象のひとつとして,「周辺の飲食店から『散髪後に訪れる客の毛が食べ物に落ちて不衛生』といった苦情が寄せられている」ことを挙げています。

これ,意味プーです。

飲食店から出された食事に髪の毛が入っているから不衛生,という話ではありません。

1000円散髪店で髪を切った客の髪の毛が食べ物に落ちて不衛生だ,という話しですよ。

どういうロジックをたどっても,僕にはこれが1000円散髪に規制をかけなければならない,というモ主張を支える事象になるとは思えません(少なくとも例で挙げるようなものではない)。

1000円散髪店をめぐる対応をみていると,本当に足らないのは衛生面ではなく,「こんなことしていたら日本は本当にダメになる」という絶望ではないか,と思えてなりません。

既得権益の保護と行政主導による規制の強化が全面に出ていては,先はありません。

しかし,そのことに関心があるかたにとって,イノベーションを促進するように言っても通じないでしょう。

だから,そういうかたでも取れる,僕がおすすめのもっとも妥当なストラテジーは,イノベーションを起こそうとする挑戦者の足を引っ張らないこと,です。

そうした節度ある対応が結果的に,日本へ希望をもたらすはずです。

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