EUは不況の縮図

EUの失業率が10%近くの水準を維持していますね()。

EUも日本と同様に,正規労働者の解雇が厳しく規制されていますから,不況を経験した企業が正規労働者の雇い止めを行うため,どうしても失業率が高くなってしまう傾向にあります。

解雇規制による労働者保護は,正確には「正規」労働者保護という意味ですから,それ以外の労働者は保護の対象外ということになります。

そして,正規労働者保護によって労働市場の硬直化が起こります。

だからどうしても,高い失業率が維持されることになってしまうわけです。

さて,ギリシヤの財政問題がクローズアップされていますが,もはやEU経済そのものが不況の縮図のようになっています。

EUはいつになったら,失業率の向上→消費の減少→企業の収益悪化→雇用調整→失業率の向上・・・という負のスパイラルから脱せられるのでしょうか。

EUの内需に期待するのは難しいでしょうから,新興国への輸出だのみになるでしょうけども,その新興国にも懸念材料がありますから,負のスパイラルから抜けだすにはまだまだ時間がかかるのでしょうね。

閉塞感がいっぱいです。

もちろん,日本だって他人事ではありませんよ。

日本はこれにさらに輪をかけて,独特の雇用体制があって,一度こけたら再チャレンジのチャンスすらいちじるしく制限されますからね。

格差は固定化され,広がるばかりです。 

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