『構造構成主義研究』のチャリティー論文紹介

twitterで『構造構成主義研究』のチャリティー論文紹介を行っています。

『構造構成主義研究』特設サイトに、そのまとめを掲載しましたので、こちらにも転載しておきます。

今後、『構造構成主義研究』全巻を紹介する予定です。

タイムリーで知りたい方は、僕のtwitterアカウントをフォローしてください。

2011年04月24日(日)



【新刊紹介】よい教育とは何か http://t.co/yKBX9Dd どんな研究論文が載っているのかわからないと買いにくいでしょうから、僕のtwitterでできるだけわかりやすく論文紹介を行いたいと思います。 posted at 11:27:51

【論文紹介1】埴淵知哉、村田陽平 2011 「曖昧さ」と「数量化」の循環的構図を超えて 社会関係資本論の批判的検討 構造構成主義研究5 58-77 http://amzn.to/gbxBUP posted at 12:46:36

【論文紹介2】埴淵・村田論文は、客観主義に基づく従来の社会関係資本論の研究枠組みを、構造構成主義の観点から基礎づけなおしたもの。社会関係資本論の目的相関的な研究の多様化に貢献するはずです。 http://amzn.to/gbxBUPP posted at 12:51:45

【論文紹介3】埴淵・村田論文は社会関係資本論の分野にはじめて構造構成主義を応用したものです。今後も研究の継続が必要ですが、構造構成主義に基づく社会関係資本論の可能性が示されたことは、これからの社会構想を考える足掛りのひとつになるでしょう http://amzn.to/gbxBUP posted at 12:58:01



2011年05月01日(日)

「清水 武、石川幹人 2011 ABO式血液型と性格との関連性 ----主要5因子性格検査による測定 構造構成主義研究5 78-91」は、血液型は性格とは関係ないという学会の通説とは異なる結果を支持する論文です。http://amzn.to/gbxBUP posted at 07:22:19

清水・石川論文 (2011)は他学会では通説とは異なるためリジェクトされたそうです。でも学的水準が担保されていれば、査読という閉鎖された場で淘汰せず、掲載してオープンな場で議論を重ねていくべきだと思います。それが学問の自由ってもんでしょ http://amzn.to/gbxBUP posted at 07:26:41

次の「清水武 2011 心理学は何故,血液型性格関連説を受け入れ難いのか 学会誌査読コメントをテクストとした質的研究 構造構成主義研究5 92-115」は学会の通説と異なる結果を、査読という閉鎖空間で否定する査読者の言説を分析してます http://amzn.to/gbxBUP posted at 07:32:44

普通、査読者のコメントが公になることはありません。だから査読者個人の価値観に基づいて過度に攻撃的になったり、断定的に否定してしまうことが起こりえます。清水論文(2011)はそうした問題に正面から挑んでいます。 http://amzn.to/gbxBUP posted at 07:47:57

2011年05月01日(日)

【論文紹介1】丹野ひろみ 2011 構造構成主義における「欲望相関的選択」の定式化 ----「関心相関的選択」の「欲望論」からの再論を通して 構造構成主義研究5 116-146 posted at 15:55:43

【論文紹介2】丹野(2011)では、構造構成主義の選択原理である「関心相関的選択」の欲望論的基礎づけが試みられています。わかりやすく言えば本論は「選択するとはどういうことか」をとっても原理的に論じているのです。 posted at 15:59:47

【論文紹介3】丹野論文(2011)のユニークなところは、よりよい選択の4条件が明示されている点でしょう。つまり本論によって、選択の良し悪しについて検討できる素地が整えられているのです。 http://amzn.to/gbxBUP posted at 16:05:44

【論文紹介4】 丹野(2011)が採用した方法は本質観取。本質観取と一言で表しても、現象学的本質観取、関心相関的本質観取、構造構成的本質観取など色々あります。本論は構造構成的本質観取を基本方法にしながら、選択の本質構造の抽出に挑んでます http://amzn.to/gbxBUP posted at 16:11:46

【論文紹介5】「どうすればよりよい選択を行うことができるか」という疑問を持つ方には、丹野論文(2011)が知的好奇心を刺激してくれることでしょう。(終) http://amzn.to/gbxBUP posted at 16:13:29

2011年05月02日(月)

最新刊『構造構成主義研究』に掲載された論文紹介します。苫野一徳 2011 教育・社会構想のためのメタ方法論の深化 ----公教育の「正当性」原理再論 構造構成主義研究5 147-181 http://amzn.to/gbxBUP posted at 08:55:03

【論文紹介1】苫野論文(2011)の目的は、「よい教育とは何か」という問いに答えるための方法論と、それに基づいて取り出された公教育の正当性原理を深化させることです。 http://amzn.to/gbxBUP posted at 09:00:13

【論文紹介2】苫野論文の方法は、従来の代表的な哲学を類型化し、問題点を取り出し、よい教育とは何かという問に答えるためのメタ方法論を提示し、その優位性を検証可能性に開きながら論証するというものです。理論研究のお手本と言えるぐらい鮮やかな手法です。http://amzn.to/gbxBUP posted at 09:10:13

【論文紹介3】苫野論文の最高到達点は「教育・社会構想のためのメタ方法論」と「公教育の本質と正当性の原理」にあります。これらは、どのような教育がよいといえるのか、またそれはどうすれば実質化できるのか、を検討できる可能性の土台を提供しているのです。http://amzn.to/gbxBUP posted at 09:25:03

【論文紹介4】苫野論文で示された理路にはさらなる吟味が必要です。しかし、それにさしあたり了解できる人がいれば、どのような実践がよい公教育(と社会)に結実するかをテーマにした実証研究に取り組むことができるでしょう。 http://amzn.to/gbxBUP posted at 09:34:23

【論文紹介5】苫野論文のように原理的かつ包括的な理路を構築した論文にであえる機会は滅多にないと思います。教育関係者だけでなく、研究に関心のある人、社会構想に関心がある人、新しい領域が開発されるわくわく感を味わいたい非研究者にお勧めです。(終)http://amzn.to/gbxBUP posted at 09:39:43

2011年05月03日(火)

最新刊「構造構成主義研究」の論文紹介。山口裕也 2011 公教育の「正当性」原理に基づく実践理論の展開 ----地方自治体教育行政における実践理論の基本型としての 〈支援〉  構造構成主義研究5 182-217 http://amzn.to/gbxBUP posted at 08:29:45

【論文紹介1】山口論文(2011)は昨日紹介した苫野論文(2011)で示された公教育の正当性の原理を、杉並区の教育改革に応用した内容になっています。http://amzn.to/gbxBUP posted at 08:34:00

【論文紹介2】教育現場は「指針なき改革」の積み重ねによって疲弊しきっています。山口論文(2011)は公教育の正当性原理を指針にした教育改革の実践をモデル提示することによって、これまでの指針なき改革に具体的な代案を示そうとしているのです。http://amzn.to/gbxBUP posted at 08:37:22

【論文紹介3】山口論文のエッセンスは次の引用文に見ることができると思う。「教育改革とは、『すべて人のよき生』である一般福祉の促進・拡大を、教育、ひいては、よりよい「社会の未来」へと向かって、力強く、どこまでもめがけるものでなければならない」と。http://amzn.to/gbxBUP posted at 08:42:39

【論文紹介4】もちろん山口論文(2011)にも検討すべき課題は残されています。だがしかし、指針ある教育改革のモデルのひとつとして、本論にはたくさんのヒントがつまっていると思います。http://amzn.to/gbxBUP posted at 08:46:44

【論文紹介5】教育改革に関心のある方に加えて、昨日ツイートした苫野論文の未来の一端をかいま見たい方は、山口論文もあわせてご吟味くださいませ。(終)http://amzn.to/gbxBUP

2011年05月04日(水) 

さて今日も最新刊「構造構成主義研究」に掲載された論文紹介。池田耕二 2011 理学療法臨床実習を通じた構造構成的協同臨床教育法の方法 論的拡張 ----臨床現場基礎力の欠如問題を通して 構造構成主義研究5 218-239 http://amzn.to/gbxBUP posted at 07:34:08

【論文紹介1】池田論文(2011)は、理学療法臨床実習で生じる指導者ー実習生間の信念対立が、教育成果を阻害するという問題意識のもとで、自身が考案した構造構成的協同臨床教育法の深化を試みることが目的です。 http://amzn.to/gbxBUP posted at 07:37:28

【論文紹介2】構造構成的協同臨床教育法とは「お互いの関心を対象化し、それらをすり合わせて共通目的を共有した上で、その論件についての臨床の知やエビデンスを踏まえ、あるいは経験値から暫定的に構成した科学的構造を踏まえることによって、教育効果を高める教育法」のことです。 posted at 07:48:56

【論文紹介3】池田論文(2011)の面白いところは、実践報告という方法によって新技法の深化を試みているところ。この手法は構造構成主義の理論研究で開発された技法の検証を行ううえでひとつのモデルになると思います。 http://amzn.to/gbxBUP posted at 08:15:03

【論文紹介4】池田論文は教育実践の検証を通じて、構造構成的協同臨床教育法を指導者ー実習生の信念対立から、複数の指導者間にまで射程を広げていきます。臨床実習は複数の指導者と学生がかかわりますから、この拡張によってこの技法の実践力が向上したことに http://amzn.to/gbxBUP posted at 08:18:49

【論文紹介5】臨床教育は理学療法士の発展という観点からも重要です。池田論文は臨床教育の有効性を引きだしうる技法の開発と深化を試みています。多くの理学療法士に着目してもらい、さらなる検討がすすむようになればいいなぁと思います。(終) http://amzn.to/gbxBUP

2011年05月05日(木)

さて『構造構成主義研究』の最新刊から論文紹介。西條剛央 2011 SCRMにおける「論文の公共性評価法」の定式化 ----論文の「型」を巡る難問解消に向けて 構造構成主義研究5 240-273 posted at 09:56:37

【論文紹介1】西條論文(2011)の目的は様々なタイプの論文を一律に評価できる一般評価法の構築することです。その方法として、関心相関的本質観取(京極、2008)が用いられています。http://amzn.to/gbxBUP posted at 10:01:24

【論文紹介2】西條論文(2011)の最高到達ポイントは、質的研究、量的研究、理論的研究といった方法の異同を超えて、原則等価に公共性を審査できる基準を提供しているところ。http://amzn.to/gbxBUP posted at 10:04:32

【論文紹介3】量的研究者は質的研究を、質的研究者は量的研究を妥当に評価できないことがあります。西條論文(2011)はそうした現状を変えるための原理的&建設的提案になっています。http://amzn.to/gbxBUP posted at 10:06:55

【論文紹介4】これまでも研究法の異同を超えるべく、様々な研究評価法が提案されています。西條論文とそれらの異同は、研究評価法の最基底にある認識論から鮮やかに再構築したところ。http://amzn.to/gbxBUP posted at 10:10:43

【論文紹介5】立場の違いを超えて妥当する研究評価を行いたい、研究者&大学院生はぜひ西條論文(2011)にあたってみてください。(終)http://amzn.to/gbxBUP posted at 10:17:03

2011年05月06日(金)

さてチャリティー活動の一環として『構造構成主義研究』5号(最新刊)から論文紹介。桐田敬介 2011 構造構成的時間論 時間をめぐる難問の解明 構造構成主義研究5 274-295 http://amzn.to/gbxBUP posted at 09:08:22

【論文紹介1】桐田論文(2011)は「時間とは何か」という超難問に挑んだ労作。本論は時間の起源問題、実在性問題、時制問題、時間の生成論を同時に撃とうとします。 http://amzn.to/gbxBUP posted at 09:12:57

【論文紹介2】時間の難問に挑む桐田が選んだ方法は「哲学的構造構成」。これは構造成立の条件をひもとく方法。つまり桐田論文(2011)では時間という構造が成立する要件を、徹底した洞察を通して還元していくわけです。 http://amzn.to/gbxBUP posted at 09:15:10

【論文紹介3】桐田論文ではそうして「時間構成」の原理として志向相関的時間論、「時間生成」の原理として契機相関的時間論、それら2つの時間原理の循環構造をもつ構造構成的時間論の定式化に至ります。 http://amzn.to/gbxBUP posted at 09:18:23

【論文紹介4】桐田による構造構成的時間論の意義は時間にまつわる哲学上の難問解明のみにあるわけではありません。本論でも簡単に触れられているように、体験への関わり方を提供するものとして、つまり実践の視点のひとつとして機能する可能性もあるのです http://amzn.to/gbxBUP posted at 09:27:50

【論文紹介5】桐田は時間の超メタ理論として構造構成的時間論を構想しています。時間論、科学哲学、言語行為論、実践哲学などに関心のある方はぜひ原点にあたってください。(終) http://amzn.to/gbxBUP posted at 09:32:13


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