『構造構成主義研究』最新刊発売記念チャリティー講演会


<イントロダクション>

  3月11日に発生した東日本大震災で亡くられた方々にご冥福を、そして被災者やそのご家族の皆様には心よりお見舞いを申し上げます。

 今回、超複合大災害の復興支援活動の一環として、『構造構成主義研究』最新刊(特集:よい教育とは何か(北大路書房))の出版にあわせたチャリティー講演会を開催することになりました。 

 本チャリティー講演会の企画モチーフは、参加者が、構造構成主義のエッセンスとフロンティアを、できるだけわかりやすく把握できるようにすること、です。特に今回は、構造構成主義の基礎/応用研究が豊かに展開している「教育」と「医療」に焦点化することにしました。 

 この領域の研究者・実践家はもちろんのこと、「構造構成主義って何?」「構造構成主義研究の意義と課題は?」「教育と医療でどう応用されているの?」という素朴な疑問を持っている人や、「構造構成主義の問題点は○○だ」「基礎/応用研究には○○という問題がある」というように具体的な批判や反論を考えている人も、大歓迎です。



<プログラム概要>

 チャリティー講演会は、ミニレクシャー、シンポジウム1(教育)、シンポジウム2(医療)から構成されています。

ミニレクチャーでは、『構造構成主義研究』副編集長の京極真氏が、構造構成主義のエッセンスと最新の研究動向、そして問題点について、できるだけわかりやすく紹介します。

 続くシンポジウムでは、構造構成主義の基礎/応用研究が盛んに試みられている「教育」と「医療」に焦点化し、最先端の研究と実践を紹介します。

 まずシンポジウム1(教育)では、苫野一徳氏が、現象学の立場から示した教育の構想原理をわかりやすく紹介します。また山口裕也氏が、その構想原理の具体的実践を示していきます。参加者は、これらの発表を通して、「よい」教育とは何か、そしてそのような教育をどう構想し、実践していくことができるのか、について理解を深めることができるでしょう。

 またシンポジウム2(医療)では、京極真氏が、医療保健福祉領域の構造構成主義研究を通じて構想した信念対立解明アプローチを論じます。続いて山森真理子氏は、臨床現場で実際に行っている実践を紹介します。参加者は、それによって信念対立解明アプローチの理論と実践のエッセンス、意義、課題を理解することができるでしょう。

 シンポジストが話題提供した後の質疑応答では、会場にいる参加者とのやりとりに加えて、新進気鋭の構造構成主義研究者である桐田敬介氏とともに、「教育」と「医療」における構造構成主義研究の意義と課題を議論していく予定です。参加者は、忌憚ない議論を通じて、この領域の可能性と限界点を理解していくことができるでしょう。

<期待される効果>

 参加者は、ミニレクチャーを通して、構造構成主義のエッセンスと最新の研究動向と問題点を理解することができるはずです。また参加者は、2つのシンポジウムを通じて、構造構成主義研究でもっとも豊かに展開する領域のフロンティアをわかりやすく理解することができるでしょう。それにより参加者は、書籍や論文を読むだけでは知ることができない、構造構成主義研究の深部を垣間みることができると期待できます。

 みなさま、ぜひお気軽に、そしてふるってご参加ください。

<プログラム詳細>

日時:9月25日(日) 12:30から16:40

会場:杉並区立済美教育センター(〒166-0013 東京都杉並区堀ノ内2-5-26)
googleマップはこちら

参加費:社会人1000円、学生500円(参加費は支援金になります)

定員:100名程度
参加希望者は、こちらから事前申込をお願いいたします。事前申込を行わなくても、当日参加でも受け入れいたしますが、できるだけ事前申込するようお願いもうしあげます。

タイムテーブル
12:30から13:00
 受付開始

13:00から13:30(30分)
 ミニレクチャー:構造構成主義の概要と最新の研究動向、そして問題点
京極 真

13:30から15:00(90分)
 シンポジウム1:よい教育とは何か
苫野一徳、山口裕也(指定討論:桐田敬介)
話題提供:各30分(計60分)
総合議論:30分
 【主たる参考文献】
苫野一徳:どのような教育が「よい」教育か.講談社選書メチエ.2011
西條剛央・京極 真・池田清彦:よい教育とは何か,構造構成主義研究5.北大路書房,2011

15:00から15:10
 休憩

15:10から16:40(90分)
 シンポジウム2:医療関係者のための信念対立解明アプローチ・入門
京極 真、山森真理子(指定討論:桐田敬介) 
話題提供:各30分(計60分) 
総合議論:30分
 【主たる参考文献】
京極 真:医療関係者のための信念対立解明アプローチ,コミュニケーションスキル入門.誠信書房,2011(9月中旬発売予定)
西條剛央・京極 真・池田清彦:なぜいま医療でメタ理論なのか,構造構成主義研究3.北大路書房,2009
事務局
 お問い合わせはすべて、メールでお願いします。メールの宛先は、structuralconstructivism@gmail.com です。
〒716-8508 岡山県高梁市伊賀町8

登壇者紹介(五十音順)
桐田敬介(きりた・けいすけ)
 上智大学大学院総合人間科学研究科教育学専攻博士前期課程二年。 専門は美術科教育における質的探求、構造構成主義の基礎研究。主な原著論文に『契機相関性の定式化に向けて』(構造構成主義研究3)、『契機相関的ー構造重複という視点』(構造構成主義研究4)、『構造構成的時間論』(構造構成主義研究5)など他多数。

京極 真(きょうごく・まこと)
 吉備国際大学大学院保健科学研究科・准教授。Ph.D.、解明師見習、作業療法士。専門は信念対立解明アプローチ、精神科リハビリテーション。主な著書に『医療関係者のための信念対立解明アプローチ』(誠信書房、9月中旬発売予定)、『作業療法士のための非構成的評価トレーニングブック』(誠信書房)など他多数。 

苫野一徳(とまの・いっとく)
 日本学術振興会特別研究員(PD)。早稲田大学非常勤講師。多様で異質な人たちが、どうすれば互いに了解し承認し合うことができるか、探究しています。主な著書に『どのような教育が「よい」教育か』(講談社)『子どもと教育の未来を考える』(北樹出版/共著)、『知識ゼロからの哲学入門』(幻冬舎/共著)など。

山口裕也(やまぐち・ゆうや)
 杉並区教育委員会・同区立済美教育センター主任分析官/経営支援スーパーバイザー,東京学芸大学非常勤講師。未来を拓く人を育てるために,またその方法を考えるために,教育行政と大学に身を置いています。主な著書に,『よい教育とは何か』(北大路書房/共著),『テストの花道』(河出書房新社/共同監修),『シリーズ明日の教室』(ぎょうせい/共著)など。

山森真理子(やまもり・まりこ)
 茅ヶ崎新北陵病院、解明師見習、作業療法士。関心事は、信念対立の解明の実践、作業療法全般、チーム医療、地域コミュニティー。