読書『自分のアタマで考えよう』

「考える方法を知っていますか?」


僕は授業で学生たちに、そう聞くようにしていますが、たいてい「そう問われると、よくわからない」という反応がかえってきます。

十数年も生きていれば、誰でも「考える」ことはしてきているはずですが、あらためてその方法を問われるとよくわからないわけです。

僕がおもしろがって「わからないのに、どうやって考えるの?」とさらに問うと、学生たちは鳩が豆鉄砲を食らったような表情になります。


そう。


「考える」には、方法があるのです。

それに無自覚だと、考えているつもりでも、考えていないことが起こりえます。

また考えるプロセスが迷路にはまり込んでしまい、答えのでない方法で考えてしまっていることもありえます。

ちきりんさんの『自分のアタマで考えよう』には、この「考える」方法が、とてもわかりやすく、なおかつ使えるかたちで書いてありました。




また、扱っている題材も「考える」ことを楽しめるもので、読み終えた後に「自分のアタマで考えてみよう」と思えるものでした。

特に秀逸だったのは、「比較」を考えるための分析方法としてはっきりおいているところです。

「考える」ことが苦手な学生には「比較」するよう、僕もくり返し伝えてきたのですが、本書は豊富な図を用いてその方法のプロセスが見えるように工夫されており、とってもわかりやすいものになっていると思いました。

今度、本書を学部生たちに紹介しようと思います^^。



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