平成23年度岡山県作業療法学会

平成23年度岡山県作業療法学会で、京極研究室に所属する院生の佐野伸之くんが発表します。

抄録は下記になります。

関心のある方はぜひ質疑してあげてください。

日時:平成24年3月11日(日) 受付9:00〜9:30、学会9:30〜12:40

場所:川崎医療福祉大学講義棟4階

参加費:会員1000円、非会員2000円、学生無料

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【タイトル】リハビリテーション領域への達成動機の応用 ―動機研究の文献レビューを通して

【所属】津山中央病院、吉備国際大学大学院保健科学研究科修士課程

【氏名】佐野伸之

【要旨】

目的:本研究の目的は,心理学領域で発展してきた達成動機という概念が,リハビリテーション領域でも応用しうることを,文献検討を通して示すことである.

方法:達成動機に関する国内外の文献を,PubMed,医学中央雑誌Web,CiNii,ハンドリサーチを用いて収集し,理論的考察を行なった.

結果と考察:国内外の文献を精査したところ,達成動機研究はリハビリテーション領域では行なわれていないことが明らかになった.では,達成動機はリハビリテーションで不要なのか.世界保健機構(WHO)によれば,リハビリテーションとは,各個人が自らの人生を変革していくための手段を提供することである.つまり,リハビリテーションとは手段であり,何らかの達成すべき目標のもとで実施されることになる.国内外の先行研究を検討したところ,達成動機はたとえ困難なことがあっても目標を最後までやり遂げたいというものであり,達成すべき目標に対する動機,いわゆるメタ動機と呼べるものであった.

すなわち達成動機は,何らかの達成すべき目標のもとで実施されるリハビリテーションの原動力となりうるものであり,これまで研究されていないからといってこの領域で不要であると結論づけることはできないと考えられた.むしろ達成動機は,リハビリテーションの成否を握るものであり,今後の研究によってリハビリテーションにおける達成動機の知見を深化させる必要があると考えられた.