信念対立解明アプローチ1日ワークショップ

岡山県で作業に根ざした実践ワークショップを開催した後、そのまま埼玉県に移動して、翌日の朝9時から17時まで、さいたま赤十字病院の職員研修で信念対立解明アプローチ1日ワークショップを行ってきました。

昨年に引き続きお声かけいただき、ありがとうございました!

信念対立解明アプローチ1日ワークショップでは、最初に信念対立解明アプローチの概要を解説しました。

具体的には、近刊『チーム医療のための信念対立解明アプローチ超入門講座(仮題)』(中央法規出版)の内容を踏まえて、チーム医療の構造上の問題点、信念対立という問題が人間に与える影響、信念対立解明アプローチの理論と実践のポイントをお話ししました。

基本的な信念対立は「わからない」ときに起こるので、その対処法である信念対立解明アプローチは謎を解くことによって「わかった」という状態を作ることだ、という話もしました。




また現在、調査中の信念対立実態調査の結果もご紹介しました。

調査は継続中ですけど、今のところ信念対立を経験したことがないメディカルスタッフは0%という結果になっております。

講義後は、信念対立解明アプローチの評価と介入の実技練習を行いました。

信念対立解明アプローチの評価(解明評価)は、(1)信念対立のテーマは?、(2)関係者は誰か?、(3)問題を引き起こす考え方・やり方は?、(4)考え方・やり方の背景にある目的・意図は?、(5)(4)を持つにいたった経緯は?、(6)信念対立の全体像は?、という6つの切り口から行います。

評価は、自然場面を活かした会話、観察で行います(非構成的評価)。

その結果を踏まえて、信念対立解明アプローチの介入(解明態度、解明術)を実施します。

介入の対象は、自分自身だったり、相談者だったり、信念対立の関係者だったりします。

介入は信念対立の内実に応じていろんなパターンがありますが、今回はもっとも基本的なやり方(謎の解き方)を練習しました。

介入は評価後に行うこともあれば、評価と同時に行うこともあり、その辺りは時と場合によってかなりしなやかに違ってきます。

実際にやってみると、参加された方々には普段なじみのない技術のはずですけど、理解が早く、上手に信念対立解明アプローチを展開していたように思いました。

参加者はベテランの臨床家で管理者も多かったので、日頃の臨床で鍛えられた「実践する力」とか「実践の勘」とかが優れているんでしょうね。

なかにはとてもうまくできる人もいて、正直ちょっと驚きました。

それと問題意識もハッキリしているので、観点が定まっているぶん理解も早いんだと思いました。

やはり技術の活用のスムースさには問題意識の強さや、ベースにある実践力、センスというものはあるんだなぁと思いました。

このワークショップは連続企画なので、今回の内容を踏まえて次回までに信念対立解明アプローチを実践し、変化したこと、難しかったこと、さらなる工夫点を確認していきます。

次回が楽しみな1回目となりました。

PS. 信念対立解明アプローチの理論と実践に関する詳細は、下記の文献でご確認ください。

『医療関係者のための信念対立解明アプローチ』(誠信書房)