信念対立とバーンアウト

信念対立とは世界観が異なるために生じる摩擦である。

人人の見方は千差万別であるため、大小あわせて信念対立はいつでもどこでも生じることになる。

僕たちのこれまでの研究では、信念対立が生じるとストレスが生じ、不安になり、激怒し、葛藤し、失望するなどといった感情問題が生じることが確認されている。

信念対立を繰り返し体験した臨床家は、燃え尽きて現状の改善をあきらめたり、苦悩を際限なく深めて苦しんだり、臨床現場から背を向けることも確認できている。

信念対立によって喧嘩が絶えない現場もある。

その実態はなかなか、壮絶である。




信念対立に関連のある概念にバーンアウトがある。

バーンアウトは心的エネルギーの過度な消耗によって極度の疲労と心身の不調が生じ、仕事への意欲を喪失する問題である。

バーンアウトは慢性疲労、うつ症状、抑うつ、代謝異常、罹患などのリスクの増大などの問題との関連性が確認されている。

信念対立とバーンアウトの関連は相互に影響しあっているように思う。

しかし信念対立は、他人や社会に対する攻撃もひとつの特徴になるので、バーンアウトとは異なる問題の側面も扱っていることになる。

現在開発中の信念対立評価システムが完成すれば、信念対立とバーンアウトの関連性を量的に検討したり、その他さまざまなリスクとの関連性も明らかにできるようになるはずだ。

信念対立解明アプローチとあわせて、信念対立の予防および対策に貢献していきたいものである。