人間の人間性を基礎づける理路

信念対立解明アプローチは人間の原理を、契機-志向相関者であると定式化している。

これは、どんな人間でも、状況や欲望に応じて生活を営んでいるという意味である。

そして、契機-志向相関者という理路の根底にあるのは、相互によって「承認」される可能性である。

人間は肯定でも否定でもない、「承認」を通して人間性を獲得するという考え方である。

僕は、いろいろ違いがあっても同種として認めあってきた経験が、人間が人間であるという確信を支えているはずで、おそらくそれ以外に人間の人間性をサポートする条件はないのではないか、と考えている。




つまり、人間の本質はお互いによって承認される可能性に求められるのだ。

僕の考えでは、承認は肯定や否定などの人間の感性の根底を支えるものである。

肯定するにしても、否定するにしても、承認をいったん通らないと成立しない営為のはずである。

肯定(あるいは否定)するためには、対象を認めることが必要だからだ。

この理路は、従来からあるさまざまな人間の原理を吟味したうえで構築したものであり、相互の承認の可能性によって人間の人間性がささえられるという考え方はたぶんかなり原理的である。

詳細な議論は「医療関係者のための信念対立解明アプローチ」にあるので、関心がある方はぜひ読んでみてほしい。