事例の作業から書きはじめる

いま話題の『作業で語る事例報告』は、噂に違わず非常に良い内容であった。



僕は編著者たちから依頼されて書評を書いたので、いずれ医学書院のサイトなどで掲載されると思う。

本書では事例報告のモデルが31もあるので、あなたが事例報告を書くときに非常に役立つだろう。



さて、事例報告の書き方ではないが、僕は4条件メソッドという確からしい評価結果を記述する技術、吟味する技術を体系化している。

第4章では、4条件メソッドの教材として事例報告を記載している。


4条件メソッドは作業に根ざした実践を背景に構築した技術であり、事例報告の記載にあたっては作業に根ざした実践の事例報告の参考になるよういろいろ工夫した。

特に意識したのは事例報告の書き出しである。

以下、事例報告の冒頭部分だけ貼り付けておく。

重要なポイントは、書き出しでは事例の作業に関する情報を示しているところだ。

作業に根ざした実践の事例報告を書きたい人は、『作業で語る事例報告』とあわせて『作業療法士のための非構成的評価トレーニングブック』も参考にしてもらえればと思う。

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Aさんは60代の女性で,昔から山歩きや山菜採りなど,野外で行う作業を好む人だった。

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8歳の男の子のBくんは,小さいころからテレビでアニメを見ることと,ディズニー映画のDVDを見ることがとても好きだった。

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Dさんは80代後半の女性で,若いころから酒と博打が大好きだった。

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20代後半の男性のEさんは,子どものころからテレビゲームが大好きで,学校から戻ると兄と一緒に,夜遅くまでテレビゲームを楽しんで過ごしていた。