研究法の優劣

某研究法の専門グループが、別の研究法に対して「シンプルすぎる。だから駄目だ」とあちこちで批判しているという話を、いくつかの方面から耳にするようになった。

「シンプル」という事実から「駄目だ」という価値判断を導くプロセス自体、実のところ論理的でない。

なので、この批判は批判にすらなっていない(ということに、批判している人たちはたぶん気づいていない)。




百歩譲って、「シンプルすぎる。だから駄目だ」という言明が成立すると仮定したとしても、そもそもシンプルすぎることが研究法の優劣を決めるかというと、これもまったく的外れである。

というのも研究法は探求の方法である。

そうである以上、研究法の優劣は基本的に、研究目的を達成できるかどうか再現できる研究法になっているかどうか、という観点から図らざるを得ないからだ。

それ以外に研究法の優劣をはかる方法は、おそらくないだろう。

この観点から見た場合、研究法のシンプルさは、目的の達成しやすさ、再現のしやすさにつながるだろうから、むしろ優れた研究法の条件であると言えるかもしれない。

他人の揚げ足ばかりとってないで、自らの研究に精を出せばよいのにと思うが、人には(下品ではあるけども)他人の揚げ足とりに精を出す自由もある。

僕ならそんなことに時間を費やすのは無駄だと思うけどね。