作業療法の面接で意識したほうがよいこと



「面接が苦手です」という作業療法学生や作業療法士にたびたび出会いますが、そういう人に限って面接をフォーマルな会話に限定しすぎてしまっていることが多いです。

4条件メソッド」で詳しく書きましたが、面接はフォーマルなやり取りに限らず、何気ない会話や井戸端会議的なおしゃべりも含まれます。

さまざまな機会を通して、作業療法面接は行えます。

もうひとつ面接が苦手な作業療法学生や作業療法士にありがちなのは、面接を言葉に限定しすぎていることです。

これも「4条件メソッド」で詳しく書きましたが、面接は「観察」と同時に行う必要があり、言語に限らず、非言語によって交流を深めることができます。

むしろ非言語のほうが豊かだったりするので、これに着目しない面接(観察)は目をつぶって綱渡りするようなものです。

作業療法面接は、面接と観察を同時に行うことによって他者理解に通じるのです。

さらにもうひとつ面接が苦手な作業療法学生や作業療法士によくあるパターンは、面接を難しく考えすぎている、というものです。




「その人の意味や価値観がしっかり反映した作業歴を聞かなければならない」「クライエントのスピリチュアリティまでも理解しなければならない」などと思えば思うほど身体は硬くなり、まともな面接(観察を含む)ができなくなります。

まじめな作業療法学生や作業療法士がはまりやすい落とし穴です。

もっと肩の力を抜いて、「さぁこれから面接するぞ」などと思わないにようにしたほうが、かえって深い面接になったりするものです。

最後に、面接が苦手な作業療法学生や作業療法士にありがちなのは、面接で「何を聞いたらよいかわかりません」「言葉に詰まる」というものです。

これは、他人のことよりも自分のことに関心がありすぎる場合に陥りがちです。

「ちゃんと聞かないとレポートが書けない」「面接できないと上司に怒られる」「よい作業療法がしたいから、しっかり面接しないと」「作業に焦点を当てた面接がしたい」などなど。

これは全部あなたの勝手で他人に関係ありません。

面接ではそれらすべていったん脇に置き、自分のことよりも他者のことにしっかり関心を向けましょう。