【厳選】項目反応理論を学びたい人のための書籍3選

私たちの研究室では、複数の尺度研究に取り組んでいます。

統計解析の手法は、従来の古典的テスト理論に加えて、項目反応理論潜在ランク理論など新しいテスト理論を積極的に採用しています。

特に項目反応理論は、COSMINでも推奨されているように、尺度研究で標準的な手法です。

しかし、国内の作業療法研究では(私たちの研究を除いて)あまり使用例がありません。

項目反応理論を使わずに、作業療法の尺度研究に取り組むのはデメリットが大きいです。

研究水準を高めるために、作業療法領域でも項目反応理論の活用が期待されます。

なお海外の作業療法では、AMPSを成功に導いたラッシュモデルが多用されます。

ラッシュモデルと項目反応理論は似て非なる手法ですが、その違いを適切に理解できていない作業療法士が多いです。

これらの違いは、別のblog記事で取り上げます。

「項目反応理論ってなんぞや?」っていう状態の作業療法士は多いと思うので、そういう方は以下の書籍を読むとよいです。




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1.項目反応理論 事例編―新しい心理テストの構成法 (統計ライブラリー)

最初に読むべき必読書。

理論的な説明は最小限ですが、項目反応理論の使い方と意義がとてもよくわかります。

医療者は実践の人が多いので、実際のやり方がイメージできる書籍から入った方が理解しやすいです。

2.項目反応理論[入門編](第2版) (統計ライブラリー)

これも必読書。

統計の専門家は別でしょうけど、私のように実践肌の医療者は、事例編を読んだ後に本書を読むと理解しやすいです。

項目反応理論の理屈が、丁寧に書かれています。

数式がでてきますけど、じっくり読めば理解できます。

3.Rによる項目反応理論

必読書。

手足を動かしながら項目反応理論が理解できます。

無料で使えるRをベースに、項目反応理論を試しながら学べます。

ラッシュモデルと項目反応理論の異同もコンパクトにまとまっています。

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項目反応理論を学びたい人は、ひとまず上記の三冊を平らげて、それからその他の書籍を読むと理解が進むでしょう。