【書評】まだ科学で解けない13の謎

ちょっと前の書籍ですけども、『まだ科学で解けない13の謎』はなかなかイカした書籍でした。

最近、読みました。

13の謎の中身は、暗黒物質・暗黒エネルギーパイオニア変則事象定まらない物理定数常温核融合生命の本質火星の生命探査実験ワオ!信号巨大ウイルスセックス自由意志プラシーボ効果ホメオパシーでした。

中には「それって科学で解けない謎ではなく、単なる疑似科学なんじゃないの?」とか「科学というよりも、哲学の領分だよね?」というものもありましたが、全体として前提をひっくり返す系のとっても楽しい内容で構成されていました。

ぼくは既存の前提をくつがえす系の議論が大好き。






本書では主題で扱っていませんが、実のところ「科学とは何か」という問いも科学では解けない謎の一つです。

この問いは科学哲学、科学論でさんざん議論されてますけど、あちらが立てばこちらが立たずといった状態を繰り返しています。

帰納主義、反証主義、実証主義、論理実証主義などいろいろな議論が錯綜している状態が続いています。

ぼくが推している超マイナーな構造構成主義は一定の理路(解答)を示していると思いますが、これもまだ学者コミュニティーで市民権を得るところまでいってません。

もうちょい時間がかかるでしょうね。



本書の話に戻りますが、個人的にとても面白かったのはセックスの章でした。

生物は100%死にます。

中にはクマムシみたいな不死身っぽいヤツもいますが、たぶん100%死ぬことに今のところ例外はありません。

でも科学ではなぜ死ななければならないのかよくわからないらしい。

また死があるならば生もあるわけで、それを可能にしているセックスもする理由がわからないらしい。

確かに、あらゆる生物は生きるために生きているのに死がある理由は不思議だし、繁殖するために効率の悪いセックスが選ばれるのもよくわからないです。

誰でもするセックスが気持ち良いからするのであれば、じゃ何んで誰もが死ぬのに死は気持ちよくなさそうなんだ(死んだことないのでわからない。もしかしたらすごい気持ち良いのかもしれねぇなぁ。たとえそうだとしても死にたかねぇ)という疑問もわいてくるし。

本書は、こういう感じでいろいろ思考を刺激してくれます。

いろいろ考えることが好きな人に、オススメの一冊です。