作業療法の尺度研究で項目反応理論を使おう

作業療法の尺度研究で、積極的に項目反応理論を使う必要があります。

海外の作業療法の尺度研究はAMPSの影響でラッシュモデル一辺倒だし、国内のそれはほとんど使用していないという現状です。

しかし尺度研究の国際基準COSMINは、4段階のチェックリストのうち第2段階で項目反応理論を使用したかどうかを確認するよう推奨しています。

4段階の大カテゴリーで、特定のデータ解析法を問うているのは、これ以外にありません(もちろん他の分析は下位カテゴリーで問われています)。

これはつまり、尺度研究において項目反応理論が非常に重要な解析法だ、という意味です(なぜ重要なのかはまた今度w)。




項目反応理論と一言で表しても、さまざまな種類があります。

一般に尺度研究でよく使うのは、段階反応モデルです。

このモデルを起点に、あとは目的に応じていろいろ展開します。

例えば、通常、項目反応理論は一次元性を前提にしますが、複数の潜在変数を測定していると仮定した方が合理的な場合は、多次元項目反応理論を使用します。

他にも、頑健性を確認するために、段階反応モデルで潜在クラス理論を基盤にした多母集団同時分析を使うこともあります。

さまざまな展開がありますが、兎にも角にも作業療法の尺度研究ではまず、項目反応理論の段階反応モデルでデータ解析する、という意識が芽生える必要があります。

作業療法の尺度研究の水準を向上さていきたいですね。

COSMINについて詳しく知りたい方は以下の文献をどうぞ。