自由は無料

ワーク・ルールズ!』を読むと、Googleが最も重視している原則は「自由」だということがよくわかります。

非常に印象的なフレーズは、この記事のタイトルでもある「自由は無料」です。

この言葉に込められた意味は、社員を機械ではなくオーナーのように扱う、ということです。

機械のように扱われた社員は、与えられた仕事を遂行するのみです。

他方、オーナーのように扱われた社員は、目標を達成するために必要なことは何でもやるようになります。

自由は、会社、組織、チームのパフォーマンスを高める、というわけです。

この話は、ぼくにとって非常に納得できるものです。




信念対立の相談を受けていると、働きにくい職場ほど職員の自由を奪っていることに気づくからです。

例えば、上司の許可なくケアを決められない、患者と外出するのにいちいち会議で承認される必要がある、ボールペン一本を買うだけでも上司だけでなく事務や看護師長の稟議が必要だ、私用で休もうとすると長々と嫌味を言われる、書類を業務でコピーするには事務の許可がいる、などなど。

他にもいろいろありますが、信念対立がキツい職場はたいてい自由度が乏しく、職員はまるで機械のようにあつかわれています。

しかも厄介なことに、そういう職場のリーダーが信念対立を克服しようと努力すると、たいてい自由を奪うようになります。

権力や権威でチームをコントロールすることで、信念対立を解決しようとするからです。
コントロールは、他者の自由を奪います。

この対処は、事態を悪化させても改善させることはありません。

人間は「生きたいように生きたい」と欲望していますから、自由を奪われると尊厳が否定された感覚を持ち、そこから離れていこうとします。

長期的視座に立つと、自由の抑圧で得るものはほとんどありません。

他方、「自由は無料」です。

必要なのは、社員を大切に扱う勇気です。

ワーク・ルールズ!』には、そのことがgoogleを例にわかりやすく書いています。

組織やチームを適切に機能させたい人は必読です。