【論文紹介】Rapid Response Systemのメタ分析

信念対立解明アプローチはチームワークという文脈で取り上げられることが多いです。



なので、ぼくはチームワークに関するメタ分析にちょくちょく目を通しています。
興味深い論文があったので、メモのついでに簡単にご紹介。






紹介する論文は以下です。

Rapid response systems: a systematic review and meta-analysis

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論文の目的は、Rapid response system(RRS)チームが院内の死亡率と心肺停止に与える影響をメタ分析することです。

29の先行研究が同定され、うち5つは対照群を持つランダム化比較試験や前後比較試験であったが、他は観察研究でした。

主な結論は;
  • RRSチームは入院患者の死亡率を減少させた(成人 (リスク比 0.87、95 % 信頼区間 0.81–0.95)、小児(リスク比 0.82、95 % 信頼区間 0.76–0.89)。
  • またRRSチームは院内の心肺停止も減少させた(成人(リスク比 0.65、95 % 信頼区間 0.61–0.70)、小児 (リスク比 0.64、95 % CI 0.55–0.74))。
  • RRSチームの介入の多くは医師を必要としなかったし、そのアウトカムは医師の有無で影響されなかった。
でした。

多くは観察研究だったという限界があるものの、感度分析で結果のロバスト性が確認されていて、いろいろ示唆に富む内容だったと思います。



RRSってなんじゃい?という人は、以下の資料とサイトが役立つとでしょう。
一般に、RRSは看護師やコメディカルが中心になって構成されたチームワークですけど、国によっては医師が主導しているところもあるようです。

上記の論文は、医師の有無が死亡率減少という結果に影響しないとなっているので、このテーマに関しては時と場合に応じてチームメンバーが分業していくという柔軟なチームワークでいけそうだ、ということなのかもしれません。

何にしても、チームワークは患者の死亡率というアウトカムを改善するので、やっぱとても重要ですね。