グーグルのマインドフルネス革命

グーグルのマインドフルネス革命を読了しました。

今までいろんなマインドフルネス系の書籍を読んできましたが、本書はダントツでわかりやすいです。



マインドフルネスとは何でしょうか。

本書で端的に書かれています(p14)。
マインドフルネスの大切な特徴のひとつは「今この瞬間」に意識を向けることです。
今この瞬間に意識を向けるとは、立ち現れる現象に集中し、感じるままに感じとることです。

五感を解放するといいますか。

そのメリットも端的です(p14-15)。
マインドフルネスに取り組むとよいことがたくさんある、と実践者はいいます。 
例えば、次のようなことです。
  • ストレスが軽減され、仕事の生産性が上がる
  • 感情のコントロールができるようになり、感情的な判断ミスをしなくなる
  • 思いやりの気持ちが育ち、チームワークが向上する
  • アイデアが湧く脳になり、塑像力が高まる



ぼくは、マインドフルネス作業療法や信念対立解明アプローチの研究の関係で、継続的にマインドフルネスを行っていますが、これらの利点は確かに実感できるものだと思います。

本書の特徴は、マインドフルネスという瞑想のプラクティスを、世界的企業のグーグルの研修プログラムに採用している点にフォーカスしたところにあります。

ではなぜグーグルはマインドフルネスを取りいれたのか。

その理由は、p54-55に記載されています。
マインドフルネスが、個人と企業の両方にメリットがあると、わたしたちが考えているからです。
個人にとってのメリットとは、自己を認識する力と自己を制御する力が身につくことです。
この2つは、わたしたちが仕事に取り組むときに必要な「意志」と「自分自身に思いやりを持つ気持ち」の整合性をとるために不可欠なものです。
自己認識と自己制御の力を持っている人は、そうでない人に比べて、仲間と一体感を持ち、調和の中で働くことができます。
また慈悲に基づく決断、より大きな利益に基づいた決断をくだすこともできるのです。
それがマインドフルネスを導入することによる、企業にとってのメリットだといえます。
要するに、グーグルが瞑想のプラクティスを取りいれた理由は、マインドフルネスが個人の自己認識と自己制御を促進し、それがそのまま組織の利益につながるから、というわけです。

ぼくが中心になって体系化中の信念対立解明アプローチは医療現場の信念対立の解消を志向しますが、その発展の過程でマインドフルネスを組みこむようになった理由も、まさにこれです。

本書で個人的にありがたいと思ったのは、付録のCDにある瞑想のプラクティスにかかる時間が12:08、16:11、7:15と実運用しやすい区分けになっているところです。

こういうのって30分から1時間ぐらいかかるものが多く、自分のために特別な時間を確保することが最初のハードルになりがちですからね。

さすが、グーグルだと思いました。