OBP2.0と生活行為向上マネジメント

中野さんが人気ブログ「お手上げ療法士予防派」で、鋭意構築中の新理論Occupation-based Practice 2.0(OBP2.0)をとりあげてくれました。
ありがとうございます!

上記の記事でとても時機を得た指摘だと思ったのは、OBP2.0をベースにMTDLP(生活行為向上マネジメント)を活用するというところです。

これは現在、共同執筆中の理論書でも論じていますが、OBP2.0はあらゆる作業療法理論を基礎づける超メタ理論なので、構造上、既存の理論の機能を引き出し引き延ばすことができます。

MTDLPも例外ではなく、その可能性を展開するうえでOBP2.0が有効に機能しうるはずです。

中野さんのブログ記事はその点を的確に指摘しており、「おぉ!我が意を得たり!」と思いました。

感謝、感謝です。




OBP2.0の研究論文はいくつかありますが、現在のところ代表的なものは以下です。
  • 寺岡睦、京極真:作業に根ざした実践と信念対立解明アプローチを統合した「作業に根ざした実践2.0」の提案.作業療法33, 249-258, 2014
この理論の原案は、筆頭著者の寺岡睦さんが学部3年生のときに作りました。

「作業療法と信念対立解明アプローチは一体化させたほうがいい」「作業療法は方法ですから、問題の整理を行えばやりやすくなるはずだ」などなど、研究指導中にいろいろユニークなアイデアを発表してくれました。

で、「キミのアイデアはかなり良い感じだから理論論文を書いてみる?」という話になって、悪戦苦闘の末に上記の研究論文に結実したんですよね。

ちなみに、その研究教育の過程は、下記の研究論文で実践報告としてまとめています。
  • 京極真、寺岡睦、小林隆司、河村顕治:作業療法教育における学部・大学院5年一貫教育プログラムの利点と課題.作業療法ジャーナル48, 521-524, 2014
関心がある人はこちらの論文もどうぞです!