作業的存在としての人間の諸次元

人間の存在様式は、立場によっていろいろ規定できます。

社会学者は人間を「社会的存在」と言うでしょうし、人類学者は「文化的存在」と呼ぶかもしれません。

存在様式の規定の仕方は、基本的にポジショントークです。

ぼくたち作業療法士は、作業中心に世界を、人間を理解します。

なので、われわれは人間を「作業的存在」というように呼びます。

作業的存在という人間理解は、作業科学からはじまりました。

当初は、なにやら薄らボンヤリした概念でしたが、だいぶ精緻化されつつあります。
それを図式化したものが、以下です。




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ここで重要なポイントはDoingです。

人間は何かすることによって、存在を、ありうるを、所属を確かなものにしていきます。

そしてDoingは、存在、ありうる、所属とは別ではなく、むしろ分かちがたく結びついているのです。

人間がどういう仕方であるのかは、Doingとそれにしっかり結びついた本質的要素によって規定されるのですね。