APO論文が掲載されました!



学術誌『作業療法』第35巻第5号に研究論文「Well-beingを促進する作業への関わりの程度を評価できる等価尺度の開発」(野口卓也、京極真・著)が掲載されました!

野口さん、おめでとうございます!!

本論では、作業療法界において国内外を通してほとんど類を見ない「等価尺度」を研究開発しています。

等価尺度は、項目反応理論(IRT)をうまく活用すると作れます。

IRTのメリットは、
  1. 無作為抽出の制約から開放される
  2. 複数の尺度間の比較が平易である
  3. 対象者の能力に合わせた尺度構成ができる
  4. 評価実施前に尺度得点のコントロールができる
  5. 対象者の能力値の標準化ができる
  6. 尺度特性をきめ細やかに検討できる
  7. コンピューターを組み合わせればその場で瞬時に最適な尺度を構成できる
などいろいろあります。


特に、作業療法士にとっては1のメリットが魅力的です。

従来の統計モデル(テスト理論)は、厳密なサンプリングによって母集団を代表するような対象者に研究協力してもらわないと一般化した議論を行えませんでした。

しかしそれはお金も手間もかかりすぎるので、現実には任意のサンプルでデータを収集していました。

それに対して、項目反応理論は、サンプルの特性値の母数を使用することなく項目を標準化するため、この問題を解決することができるのです。

作業療法研究でもっとIRTが使われるようになると、いろいろ発展するはずです。

さて本論では、IRTの「等化」という機能を使い、異なる項目で構成される尺度間で対象者の能力値の変化を比較できるようにし、測定精度を低下させるキャリーオーバー効果を抑制できるように工夫しました。

詳細は学術誌『作業療法』の最新号を見ていただくこととし、もしAPO等化尺度を使いたいという関心を持たれた場合は以下のサイトからマニュアルなどのダウンロードが無料でできますので、ぜひ活用してください。

https://kyougokumakoto.blogspot.jp/2016/10/apo-type-type-b_95.html

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