態度はどう教えるか



教員になってずいぶん立ちますが、教えるって本当に難しいなぁと感じます。

なので、教え方の勉強もいろいろするわけですが、最近読んだ本で良かったのは以下の2冊です。

教え方のポイントを明瞭に示しているので、読者の困りごとにわかりやすく答えてくれる内容になっています。

 

例えば、ぼくは態度の教育に難しさを感じることがままあるのですが、『いちばんやさしい教える技術』ではそのコツをクリアに示しています。

簡単にまとめると以下のような感じ(6章参照)。
  1. 態度スキルを教えるコツは、相手に気づかせることである
  2. 相手に気づかせるには、①質問で気づきを促す、②質問は相手が答えを引き出せるものにする、③相手によりよい態度を気づかせる、④相手の利点を伝える、⑤会話にコーチングを取りいれる

つまり、態度を教えるときは、「あーしろ」「こーしろ」などと指示を出すのではなく、上図に質問と会話をつむぎながら相手の気づきを促し、自ら望ましい態度をとれるようにストーリー化していくわけです。

言われてみれば何となくやっていることのような気がしますけど、それをしっかり意識しながら実践するのとそうでないのでは雲泥の差です。

今度からこういう視点もしっかり意識して取り組もうと思います。

また『上手な教え方の教科書』を読むと、わかりやすくするために漫画を取りいれながら、理論的な側面もわかりやすく掘り下げていました。

態度に関して、いくつかまとめると、以下のような感じ。

態度の教育の理論的基盤は状況学習理論で、ざっくりまとめると、これは社会的な営みとして学習を位置づけて、自分が所属している状況を通して何をするべきかを学んでいくプロセスを支援する考え方になります。

また態度の学習は運動技能と認知技能を踏まえて行動に移すレベルなので、態度を教えたければ運動と認知もきちんと教える必要があります。

態度を教えるには、3つがうまく統合されるように支援する必要があって、それをわかりやすく示すと上記の1と2で表せるのだと理解しました。

臨床家の養成教育に取り組んでいると、臨床家として望ましい態度をどう教えたらよいか、ということで悩みがちだと思いますが、そういうときに本書が手元にあると教え方を工夫しやすくなるでしょう。