私的学者の条件



私的学者の条件

20代のころから、ぼく自身が学者として独り立ちするには、既存の領域に拮抗する学問・理論を自ら体系化する必要がある、と考えてきました。

研究論文は、既存の領域のなかで研究課題を設定し、データを集めて、適切な方法で解析したら書くことができます。

その営為は、既存の領域の発展に欠かせないので、非常に価値あるものです。

と同時に、ぼく個人としては昔から、既存のそれにとどまらず、新しい領域を創出しないと一人前の学者として独り立ちできない、と感じてきました。

誰に教えられたわけでもないのに、ぼく自身に対していつからかそう感じちゃってたんですよね。

なので、ぼくが自らに課した学者の条件は、既存の領域にとどまらない学問・理論を独力で体系化すること、というものだったと言えます。

その結果が、信念対立解明アプローチや4条件メソッドなどにつながっているわけです(まだ発展の途上ですけど)。

院生に期待すること

決して強要はしませんが、うちにくる大学院生、特に博士課程に進むような人には、できればその生涯を全うするまでに、既存の領域に拮抗する学問・理論の体系化に挑戦してほしい、と期待してしまいます。

これは非常に困難なことなので、非常に優秀でもそれが実現できるかどうかは未知数です。

けど、せめてそういう志向性は継承してほしいですね。

先ほど述べたように、研究論文は研究課題とそれにあったデータが集まれば書けます。

科学は徹底的に手続き化されていますから、ある程度の条件さえ満たせば書けるのです。

新領域の創出は、逆に手続き化されていないので、知力、体力、気力、運などがうまく符合しないと、やろうと思ってもできません。

期待に応えるのは、簡単ではないのです。

それでも大志を抱こうではありませんか。