何をやらないかを決める



おそらく、人生を味わいつくすには「できるからやる」のではなく「やっているうちにできるようになる」というスタンスが重要です。

やりながら考えて、学び、試行錯誤しているうちに、気がつけばできるようになっている。

そういう感じでいろいろ身につけてきました。

いまも新しいことに挑戦しています。

ただ、やみくもにやればよいというわけではありません。

何かに取り組むとは、他の何かをあきらめるということでもあります。

人生は有限であり、しかも同時にできることは限られています。

だから、「やっているうちにできるようになる」からといって、何でもかんでも手を出せばよいというものではありません。

むしろ、何をやらないかを決める方が重要かもしれない。

「やっているうちにできるようになる」というスタンスで生きるには、やらない基準を明確にもっておく必要があるのです。

では何を基準にしたらよいか。


突き詰めて言うと、それはこころ楽しいかどうかです。

こころ楽しくなさそうなことは、極力やらない。

そう決めておくのです。

可能な限り、嫌なことは先延ばししたほうがよいじゃないですか。

その代わり、こころ楽しそうなことは、やる。

「他人の役に立つこと」が楽しいなら、それにやればよいのです。

また「将来につながること」が楽しいなら、そういうことに挑戦したらよいのです。

人によっては、周囲と折りあいのつかないことで楽しく感じるかもしれません。

その場合は、否定される経験が増えるので、こころ楽しそうなことを選んでも全体としてその総量は増えないかもしれません。

人間は社会的存在なのでマジョリティーなことでこころ楽しくなれる人が、もっともお得かもしれない。

そうは言っても、長く生きているといろいろあるので、そりゃ嫌なことでもやらなきゃいけないときはやります。

その場合は、楽しめるように工夫します。

できるからやるでは、ほとんど何もできないうちに鬼籍の人になりますよ。