作業療法の基本的な思考プロセス



作業療法士では、作業の視点から世界を観察し、理解し、支援を行います。

作業の定義はいろいろありますが、大きく示すと、作業とは、人間が行うことであり、文化のなかで名づけられた特定の活動の一群である、というものになります。

例えば、恋人とデートに行くことは、ぼくたちのいう作業です。

家族で遊園地に遊びに行くことも、ぼくたちのいう作業です。

目が覚めてトイレに行って、出すもんだして、顔を洗って、飯を食うことも、ぼくたちのいう作業です。



要するに作業とは、人々の生活を構成している仕事、遊び、日課、休息である、ということができます。

これらは、平たく言うと暮らしですよね。

なので、作業科学という切り口でいくと、クライエントに対して作業療法を行うには、

  • Step1:この人は、どんな作業を行い、どんな作業機能障害を体験しているのか?
  • Step2:この人は、どんな疾患・障害をもっているのか?
というステップで思考することが大切になります。

つまり、クライエントの前に立ったら、作業療法士はその人の作業から考えはじめる必要があるのです。

作業療法士が最初に考えるのは、疾患や障害ではありません。

それは医師の役割です。

ぼくたち作業療法士がまず気にかけないといけないのは、その人の作業であり、作業機能障害です。

これを忘れないようにしましょう。