事例報告で仮説を作るにはどうしたらよいか



事例報告は非常に重要です。

丁寧な事例報告は、臨床の解明と発展に役立つからです。

事例報告からそうした機能を引き出すには、事例報告の主たる目的のひとつである「仮説生成」をしっかり行う必要があります。

単に経験を報告するだけでは、事例からわかるポイントが他者に伝わらないからです。

では仮説はどうしたらうまく生成できるでしょうか。

いくつかポイントを示すと以下の通りです。




  • 現象の観察を丁寧に行う
  • 探索と内省を習慣化する
  • 作業的リーズニングあるいはクリニカル・リーズニングの手を抜かない
  • 臨床は事例に応じて仮説を立て検証しながら行う
  • 事例から見いだせる他にも共通しそうな法則に関心を向ける
  • 良質な事例報告を読む
これをみるとわかるように、事例報告で仮説を生成するコツは、日頃からの仕込みが重要です。

惰性で実践していては、事例報告しようと思っても良質な仮説は作れないのです。

普段から丁寧に現象を観察し、あれやこれやと試行錯誤しながら作業推論を行い、実際に行動に結びつけ、臨床の解明と発展に役立ちそうな仮説を抽出する。

こういう地道な実践の積み重ねが、事例報告で仮説を生成することにつながるのです。

繰り返しますが、事例報告の主たる目的のひとつは、個別の事例から有益な仮説を作りだすことです。

事例報告は、そういう視点で行うようにしましょう。