適切に作業療法を学ぶには



作業療法は、理解できている人に教えてもらえるか、そーでないかで学習の精度が大きく変わる領域です。

作業療法の理解が乏しい人に教えてもらうと、例えば、

  • 理学療法と作業療法の違いは、前者が下肢、後者が上肢を専門にする
  • 作業療法は、作業を通して心身機能の維持、改善、向上に努める
  • 解剖学と生理学と運動学は、作業療法士にとって最も重要な知識だ
  • 作業療法士は何でも屋である
などなどの理解にいきつきます(他にもいろいろある)。

でもこれ、けっこうズレた理解なんですよね。

理由は、上記の説明は作業療法がもっとも混乱していた時期に生じたもので、作業療法の根本モチーフから外れた理解によるものだからです。




他方、作業療法に精通した人に教えてもらうと、例えば、

  • 作業療法は、人が生活する状態に働きかけることを専門にする
  • 作業療法は、作業を通して健康と幸福の向上に努める
  • 作業科学、作業療法理論は作業療法士にとって最も重要な知識だ
  • 作業療法士は作業に関する問題(作業機能障害)の評価と介入を生業にする
などの理解にたどり着きます。

こーゆー理解は、作業療法の根本モチーフに根ざしており、作業療法という方法によってクライエントに貢献できるものになります。

「どちらの理解でもえーやん」と思う人もいるでしょう。

けど、前半の説明は作業療法に対する誤解に基づいたものです。

誤解は誤解としてきちんと指摘しておかないと妥当な知識と技術の継承が阻害されます。

作業療法を適切に理解したい人は、作業療法の根本モチーフをしっかり理解できている人のもとで学ぶようにしましょう。