予防的作業療法の対象はもっと拡大したほうがいい



ぼくたちの研究では、予防的作業療法の対象は現在の老年期だけでなく、児童期、青年期、壮年期、中年期へとどんどん拡大していく必要があります。

いくつかの研究を実行してきましたが、そうした時期の人々にも作業機能障害があり、何らかの支援(作業療法)が必要であるにもかかわらず見過ごされているからです。

作業機能障害とは、仕事・遊び・日課・休息のとりくみに何らかの問題が生じた状態です。

例えば、仕事が忙しすぎるあまり、日課がおろそかになって、遊びに行くことができず、夜もなかなか寝つけない、というのは作業機能障害です。

友だちと遊んでいても楽しくないし、何となく孤立を感じているという状態も、作業機能障害です。




長い時間寝ているにもかかわらず、翌朝疲れがとれないという状態も作業機能障害の一種です。

作業療法は仕事・遊び・日課・休息を適切に行えるように支援することによって作業機能障害を予防・軽減するための技術です。

この技術は、現在の作業療法が想定している老年期の人々だけでなく、児童期から中年期の人々も必要にしています。

少なくともぼくたちは、複数の研究を実施した結果からそう考えています。

これからの作業療法は、予防的作業療法の範囲を拡大し、より多くの人の生活支援に取り組んでいく必要があります。