輪読のコツ



小学校のとき、国語で「次の文章を読み、作者の意向を述べよ」という問題があって、「そんなの人ぞれぞれだろ!無駄だ授業なぁ」と思ったことがあるのですが、あれはぼくの誤解でしたね。

研究していると、難解な理論書を読み解くことができないと仕事にならないのですが、ここに国語で習ったことが活きているように感じています。

原理的にも現実的にも、人間は学ぶ前に学ぶ事柄の重要性を測ることはできないというのは、おそらく妥当な命題です。

学習者は、学習内容について「無駄だとか」「意味がない」などと言ってはいけませんね。

どこでそれが活きてくるかわからないので素直に学ばないと。

さてお題は輪読のコツです。


とりあえずさっと言語化できる内容にしぼって書いています。

輪読のやり方がわからない人は、印刷して壁に貼っておくと良いかも。
  1. 読み飛ばさず、一行ずつ丁寧に読む。予断ははさまないこと
  2. 内容のエッセンスを端的にまとめる。「ここで著者が何を言おうとしているのか」を、論理を追いながらできるだけ深く掘りさげること。またどう読めば妥当にエッセンスを抽出できるかを議論すること
  3. 使用されている用語の意味を把握する。特に重要な用語に関しては、語源まで遡ってしっかり整理する
  4. 著者が引用している重要文献もあわせて読む。引用している重要文献と輪読中の文献の異同を整理すること
  5. 著者が直に引用していないけども、背景にある重要文献を読みあてて、それもあわせて読む。背景にある重要文献と輪読中の文献の異同を整理すること
  6. 著書が書かれた時代背景を把握する。どういう時代背景をベースに、このような理論書が書かれることになったのか、を整理すること
  7. 著者の意向を踏まえて、より十全にその意向を達成するためには、どう論じたら良いかを議論する。著者の意向から踏み外した議論は不毛なので、そうならないように注意しながら行うこと
以上は、グループでやる場合、発表の担当者がやっても良いですし、教員がやっても良いです。

とても面白いので、ぜひ皆さんのところでもやってみてくだせー(他に良いやり方があったらご助言くだせー)。