OBPは特殊な実践なのか



作業に根ざした実践(Occupation Based Practice、OBP)への注目が高まっています。

それに対して、「OBPは最近流行はじめたもので、ちょっと特殊な実践だから使える場面は限られている」という主張を聞くことがあります。

しかしこれは、明らかに勉強不足からくる「誤解」です。

作業に根ざした実践(OBP)、作業に焦点化した実践(OFP)、作業中心の実践(OCP)などいろんな呼び方がありますけども、基本的にこれは「作業療法の原点回帰運動」の流れで生じているものです。

その大きな運動の起点にいるのは、マリー・ライリー。

ちなみにライリーは、ぼくの師匠の師匠なので、ぼくはライリーの孫弟子のひとりになります。




彼女は1950年後半から1970年代にかけて、作業療法が還元主義の洗礼によって作業を見失ったと鋭く指摘しました。

そして、「作業を通して健康状態を改善する」という初期の作業療法の根本モチーフを現代化するべきであると大きな方向性を示しました。

現代作業療法は、基本的にライリーのプランを展開したものになっています。

つまり、OBP(OFP、OCPを含む)は最近流行しはじめたものでも、特殊な実践でも何でもなく、むしろ作業療法の基本原則にしっかり根ざした実践であると言えます。

OBPに流行性や特殊性を感じる人は、ライリーの文献を一度読むとよいです。

彼女の文献リストは以下でまとめていますので、ぜひどうぞ。


それと、ライリーの肉声で作業行動の考え方を学ぶこともできます。

よい時代になったものですね。