協業のポイントを見極めるコツ

作業療法は、クライエントが自身の人生を生きる過程を支援する技術です。

例えば、障害をもっても最低限飯が食えるように仕事をできるようにしたり、趣味でギターを弾いたり、彼氏/彼女を作ったり、結婚して家族をもったりできるように、作業療法は行うのです。

なので、適切な作業療法を行うためには、クライエントと作業療法士の協業(collaboration)が必要不可欠です。

人生はその人固有のものですから、作業療法士が一方的に生き方を押しつけることはできないからです。

クライエントの生き方を尊重しつつ、作業療法士の専門的知識と技術を活かして、少しでもハッピーに暮らしていけるように支援する。

それが、作業療法です。

では協業とはなにか。




サクッと言っちゃえば、協業とは、クライエントと作業療法士が「あーでもない」「こーでもない」といろいろ相談しながら実践することです。

これは、十年以上前にクリニカルリーズニング研究が盛んだった時期に流行った概念ですが、適切な作業療法を支えるものなので今もなお重要な意味をもっています。

プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)を参考に、協業が必要なポイントを整理すると以下のように図式化できるでしょう。



クライエントと作業療法士の見解が一致していれば、そのまま作業療法で支援を行っていけばよい可能性があります。

他方、クライエントにとって意味を感じる作業であっても、作業療法士がそれに意味を感じない場合は、きちんと協業する必要があります。

同様に、作業療法士が意味を感じる作業であるにもかかわらず、クライエントがそれに意味を見いださないならばやはり協業を入念に行う必要があるでしょう。

お互いに意味を感じない作業について見解が一致していれば、とりあえずその時点で深堀しないでもよいでしょう。

ただし、後々する必要のある作業になるかもしれないので、アタマの片隅には置いておくようにしましょう。