作業と休息



作業バランスの重要性は、作業療法が誕生した100年前からずっと認識されています。

例えば、作業療法哲学の提唱者のアドルフ・マイヤーは当時、精神障害の原因に作業バランスの悪化があると考えていました。

それゆえ、彼とスレイグルの習慣訓練は、クライエントが健全な作業バランスを獲得する機会を提供する、というものになりました。

彼の特徴は、仕事・遊び・休息・睡眠の作業バランスを重視したところにあります。

例えば、カナダ作業療法士協会が作業を生産活動・レジャー・セルフケアに分類しているように、現代作業療法は休息・睡眠を大きなカテゴリーとしておいていません。

すると、作業バランスは生産活動・レジャー・セルフケアの均衡という話になりがち。

ところが、現代になって、作業と睡眠・休息の関係は研究を通してより明瞭になりつつあります。




例えば、短時間の休憩で知覚処理速度が改善するとか、新しいことを学ぶときに休憩するとその効率があがるとか、自然環境のなかで散歩など行うと注意力・集中力が改善するので作業の質が高まるとか、いろんな研究があります(以下は関連文献の例)。


つまり、積極的な作業参加を休止(睡眠・休息)することは、健康と幸福に寄与するし、作業の質を高めることにつながる、という初期のアイデアがいろんな角度から確認されつつあるのです。

この前のブログで作業療法で作業に睡眠を含めるかどうかは議論の余地がある、と考えられていることを紹介しました。

しかし、元々の作業療法のアイデアや、いろんな研究の結果を見ていると休息・睡眠を積極的に作業に含めて、作業と健康の関係をさらに探求していく必要があるだろうと思います。

皆さんは、作業療法士として休息・睡眠をどう支援しますか。