不満を言うことはアクションである



信念対立でダメになる組織の特徴のひとつとして、メンバーの不満の表出を軽く見積もる傾向があるというものがあります。

そういう組織は、「現状は、不満を言っても変わらないので、何らかのアクションを起こせ」と言います。

しかしこれは、不満を言うこともアクションのひとつだという視点に欠けています。

不満の表出はそれ自体が、ある種の行為です。

不満は、ひとの欲望が満たされないときに生じます。

ひとが生きるとは、欲望を満たすことです。




例えば、ご飯を食べる、おしゃれな服を着る、好きな人とつきあう、家族で遊ぶ、お金のために働く、などなど。

これらは、欲望を満たすために行うものであり、同時に生きるために必要な営為です。

ひとは不満があると、欲望をより良く満たせる方向に動きます。

そして、塵も積もれば山となるという諺にあるように、小さな不満も積もり積もれば変化のうねりを作りだすことがあります。

信念対立の強度がどんどん上がっていくわけです。

ひとの感情は行動に影響を与えて、行動は感情に影響を与えますから、そうなるんです。

不満の表出はそのトリガーになるわけです。

マネジメントに関わる人は、不満の表出をあなどっちゃいけないよ。