作業的存在の理解を深める

どんな分野で作業療法を行うにしても、人間と作業と環境の状態を理解する必要があります。

そのためには、それらの関係を適切に評価しないといけません。

評価がいまいちだと、何を改善したら良いかわからず、ピントのズレた介入になっちゃうからです。

人間と作業と環境の状態を評価するには、Wilcockらのフレームワークを使って作業的存在としての人間の諸次元を把握していくとよいでしょう。



作業的存在としての人間という概念は理解しづらいですが、これは要するに人間はまったく何もしない状態で生きられず、人間の生を全うするためには何らかの活動を行わざるを得ないという考え方です。



さて、Doingでは、クライエントが意味を感じる活動に関わっているか、意味を感じるであろう活動が実際に行えているか、を評価します。

DoingとBeingでは、クライエントが自分らしいと感じられる活動に関わっているか、その人らしいと思えるような活動ができているか、を把握していきます




DoingとBecomingでは、クライエントが関わっている活動がどういう未来につながるか、現にクライエントができている活動が将来どのような状態を作りだすか、を評価するわけです

DoingとBelongingでは、クライエントが意味を感じる活動に関わることによってどんな環境につながっていくか、意味を見いだす活動ができることによってどんな環境に所属していくことになるのか、を把握していきます

評価は非構成的評価と構成的評価を組み合わせることによって実行できます。

非構成的評価は、自然な状態で行う会話や観察で行います。

構成的評価は、ADOC、CEQ、APCD、AMPS、ESI、COMP、MOHOST、興味チェックリストなどを用いるとよいです。

もちろん、ぼくたちが開発しているAPO、CAODでも大丈夫です。

いろいろ便利な手段はあるので、作業療法士は作業的存在としての人間の評価をしっかり行えるようになりましょう。