新領域はどう開拓するか



新領域の開拓とは?

研究は常に先行研究に対して新規性があります。

これは学術の最低要件です。

なので、いずれの研究も程度の差があれども新領域の開拓に通じるものです。

では、その跳躍の幅を広げるには、どうしたらよいかという疑問が生じるでしょう。

これは、先行研究に対する新規性という話ではなく、その出現そのものが新領域の開拓へとダイレクトに結びつくようなレベルの疑問です。

もう少し具体的に言うと、例えば、100年ちょい前に、「作業療法」という領域が創出されました。

道徳療法や仕事治療などの先行する土壌があったとはいえ、作業療法という領域の誕生は、それそのものが新領域を表すのに十分なものでした。

作業療法の誕生は当時、急激に目の前に未踏の荒野が広がるような話だったわけです。




新領域を開拓するポイント

このような新領域はどうしたら開拓できるのでしょうか。

結論から言うと、「問題の(再)発明」がもっとも大きなポイントになるだろうと考えています。

ここでいう問題とは、対応は求められる課題です。

しかもそれは、非常に重要な課題であるにもかかわらず、それがほとんどの人に知覚されていない必要があります。

新領域を開拓したい人は、そういう問題を(再)発明しないとどーにもなりません。

そのうえで、人びとに未知の問題の問題性とその対策と一緒に見えるように提示するわけです。

ぼくの試みでいうと、4条件メソッド、信念対立解明アプローチ、OBP2.0がそれにあたります。

これらは、これまであまり知覚されていなかった問題とそれを解くための思考法と実践法をセットで示しています。

そして、一番のトリガーは問題の(再)発明でした。

問題を(再)発明するには、どういう問題が見過ごされており、しかもそれは既存の成立に関わるような根本問題であり、そしてそれは既存の方法でなぜ解けないのか、をしっかり論じきる必要があります。

とにかく問題の問題性を徹底的に論じつくすのです。

実際にこれやるのは非常にたいへんですけども、新領域の開拓は「問題の(再)発明」とともにあると理解しておくとよいでしょう。