よりよく考えるコツ



ぼくを含めて普通の人は、世間から注目を集めるよりも、すんごい出世するよりも、心楽しく生きられることが重要だと思います。

しかし心楽しく生きるといっても、そう簡単ではないでしょう。

御仕着せの考え方(常識、理論など)で心楽しく生きられる間はよいが、そうでない局面に突入した場合はどうしたらいいでしょうか。

それでも無理に既知の枠組みに押し込めるか、それとも物事を根源的に考えはじめるか。

どちらを選ぶかで、幸福の総量は変わると思う。

物事を根源的に考えるには方法があって、そこを踏み外すと物事を根源的に考えている「つもり」でも、ただたんにぐるぐる同じところを回って悩んでいるだけという事態に陥ります。


根源的に物事を考えるとは、悩んだり不安になったりすることとは、まったく別ものです。

物事を深く考えているつもりでも、実は過ぎたことをくよくよ考えているだけだった、ということはありがちです。




これは反芻といって抑うつ状態に陥る思考パターンである。

何度も繰り返し考えるから、本人も周囲も思慮深いと思いがちだけど、物事を根源的には考えられていません。

いないんです

抑うつ的な反芻思考と根源的思考では特徴が違います。

前者には後悔がともなったり空想的だったり将来への不安が強かったりするので、自身の思考がそういう特徴をもっていないかどうかを検討するとよいでしょう。

後者の根源的に物事を考えている場合は、そういうふうにはなりません。

というわけで、物事を根源的に考えているはずなのに幸福感が減じるような場合は、実は抑うつ的な反芻思考に陥っている可能性があるので、思考の方法そのものから修正する必要があります。

でも思考の方法そのものから修正するってけっこう大変です。

思考しながら思考それ自体のフレームワークを変える必要があるので、自転車の運転手が自ら運転中にタイヤ交換するような感じになるからです。

物事を根源的に考えられる人から、アドバイスを受けるなり思考の原理がしっかり根ざした珠玉の本を読むなりいろいろ努力してみましょう。