OBP2.0は作業療法以外も活用する



OBP2.0は作業(仕事・遊び・日課・休息)を通して評価と介入を行うという機能をもっています。

OBP2.0は作業療法のメタ理論であるため、作業療法本来のモチーフを実行できる装置を組みこんでいるからです。

では、OBP2.0は作業療法のみ活用するのかというと、そーゆーわけではありません。

OBP2.0では作業モデルを重視するからといって、医学モデルを軽視することがないように、理論構造から支えているのです。

これは、従来のOFPやOBPにはない機能です。

実践上みなさんやっていることだろうと思いますが、理論上はなかったんです。

これまでなかったことなのに、そんなことが理論上可能なのでしょうか。

結論から言えば、可能です。




丁寧に論じると長くなるので、サクッと理路を紹介しておきます。

この理論の中核には信念対立解明アプローチが組みこまれています。

信念対立解明アプローチは、状況と目的に応じて柔軟に実践するという理路です。

これはOBP2.0においても駆動しており、そのまま活きています。

それゆえ、OBP2.0では状況と目的に照らしあわせて、作業を通して評価と介入を行うよりも、直に心身機能や環境に働きかけた方がよさそうだ、となればそーした実践を展開することもできます。

ただし、この理論のもうひとつの柱は、作業療法です。

なので、OBP2.0を実践しているならば、心身機能や環境に直にアプローチしていたとしても、つねに背後で作業療法がスタンバイしている状態を担保できていることになります。

状況と目的に応じて医学モデルを重視しても、同じ理路で作業モデルを確保していることから、構造的に従来のように専門性の危機に陥ることがない。

われわれが現在体系化しつつある理論はそーゆー機能を実装しているのです。