作業を理解するための視点


生活行為向上マネジメントが注目されていますが、ここでいう生活行為は作業療法の作業(occupation)です。

生活行為向上マネジメントの詳細は以下のサイトをご覧ください。
http://www.jaot.or.jp/tag/生活行為向上マネジメント

つまり生活行為=作業(occupation)なので、これからますます作業を深く広く理解する技術が求められるでしょう。

では、作業(occupation)はどうしたら深く広く理解できるでしょうか??

Christiansenら「Introduction to Occupation」を読むと、かなりクリアに作業(occupation)を理解する視点をまとめています。



この本では、作業(occupation)は基本的には時間の使い方に着目しよーぜ、そしてwho、what、when、where、how、whyの観点から捉えたら広く深く理解しやすいぜ、って書いています(pp2-34、pp57-79)。

めっちゃテキトーに抄訳すると、それらの視点は以下のような感じ。




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作業はめちゃくちゃ複雑な現象だけど、しっかり捉えるための視点の置き方というのはあるよ。

作業療法士は作業の専門家なんだから、難しいとか簡単に言っちゃかっこ悪いぜ(←これは僕が勝手につけた。本書を読んでいて、著者たちのメッセージをそう受けとった、笑)。

古典的だけどすごく重要なのは、時間を占有している諸活動に視点を向けることです。

人々はどうやって時間を使っているか、人々の時間と場所を占有している活動は何か、って観点から人々の生活を見ようね。

さまざまな作業が影響を与えあいながら時間を占有しているから、1つの作業にだけ着目せずにちゃんと包括的に見ようぜ。

まぁいろいろ書いたけど、とりあえず「時間の使い方」に視点を向けるべし。

そのうえで以下の視点から捉えると、作業を豊かに理解できまっせ。

Who
・誰が作業に取り組んでいますか?
・作業に影響する個人要因(年齢、性別、経済状況)はどうなってますか?
・すべての人が作業に取り組んでいますか?     etc

What
・作業は何ですか?
・どのような作業ですか?
・作業のパターンは何ですか?
・人々の作業選択に影響を与える個人要因はなんですか?
・その人独自の作業は何ですか? etc

When
・人々はいつ作業しますか?
・その作業はいつやってんの?
・どんなスケジュールで作業していますか?
・その作業は毎日、毎週、一年もしくは人生のうちいつやってんの? etc

Where
・その作業はどこでやるん?
・作業はどこでもできるものなの?それとも特定の環境じゃないとでけへんの?
・作業はどんな状況だとやりやすい?(あるいはやりにくい?) etc

How
・作業はどのように行うの?
・どうやったら作業ができるようになるんや?
・どのような過程で作業に取り組むのですか?
・作業遂行に影響する能力は?
・作業への取り組みは、どう支援されるのか?

Why
・なんで作業するねん?
・その作業にはどんな意味があるねん?
・作業の目的は何やねん?
・なんで他の作業ではなく、その作業やねん?

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良質な生活行為向上マネジメントを行いたい人は、作業の専門家らしく、深く広く作業を捉える視点を養いましょう。

本書は、作業を理解するための視点を高めるうえでお薦めです。