MOHO第五版


最新版のMOHO本を入手しました。



精読はこれからですけど、ざーっと見たところ理論自体に大きな修正はなく、最新の研究成果を踏まえてさらに洗練させた内容になった、と感じました。

収録されている事例も増えているし、章末にこれまでなかった「宿題」も示されており、読者が独習を進めやすいように色々工夫されていました。

まだちょろっとしか読んでないですけど、今のところ個人的には、第三章のThe Interaction between the Person and the Environmentでシステム理論の説明が加筆されたところが良かった、と感じました。

MOHO第二版までは、システム論の議論がきちんとなされていたんですけど、第三版、第四版では暗黙の前提的な扱いになってちゃんと解説されていなかったんですよね。

それが、第五版では簡潔明瞭に議論されていたので、読者の理解を深めやすくなったように思いました。




ただし、やはり今回のMOHO本でも紹介されるシステム理論は一般システム理論からダイナミックシステム理論まででした。

システム理論はダイナミックシステム理論以降、オートポイエーシスや内部観測などいろいろ発展しており、そーした成果を作業療法にどう接続するかという議論は10年以上前からあります。

けど、今回もその辺については従来通りにダイナミックシステム理論までの解説でした。

まぁ、作業療法の実践を考えるとこれで十分事足りるし、むしろそれ以降のシステム論を導入すると現象の解釈と予測が難しくなると思うので、ここでしっかり踏みとどまったのは良かったんじゃないか、と、個人的には考えています。

これから読んでいくと、きっと修正された箇所がはっきる掴めると思うので、とても楽しみです。

皆さんも最も発展した作業療法理論の最新本を、原著でぜひお楽しみくだされ。