MOHO第5版と環境



先日、MOHO第5版がでましたが、4つの主要概念のうち環境が大幅に修正されていますね。

備忘録がわりにざっくり整理しておきます。

ただし以下は個人的なメモなので正確な情報は原著で確認してください。


以前、環境は物理的環境、社会的環境、作業場面で構成され、人間(意志、習慣化、遂行能力)と交流し、作業適応の過程(作業有能性、作業同一性)に影響を与える、という論じ方でした。

第5版では、環境は3つの次元とレベルで説明されており、ここが大きく異なる点です。

環境の3つの次元は、物理的環境社会的環境作業的環境が含まれます。

物理的環境は場所と対象、社会的環境は関係と交流、作業的環境は作業/活動と包括的文脈から構成されます。

環境の3つのレベルは、直接的文脈(immediate context)局所的文脈(local context)大局的文脈(global context)ら構成されます。




直接的文脈には家庭、職場、学校、病院、施設など直に接点をもつ環境があります。

局所的文脈には地域、近隣など直接的文脈をとりまく環が含まれま

大局的文脈には経済的、政治、社会態度、法律ケアシステム、気候、地理など全体の背景を意味する環境が含まれています。

環境の3つのレベルは、それぞれに環境の3つの次元を含み、かつそれらが相互に影響を与えています。

つまり、物理的環境、社会的環境、作業的環境は直接的文脈、局所的文脈、大局的文脈という水準でそれぞれ考える必要があり、また物理的環境、社会的環境、作業的環境間の相互影響、ならびに直接的文脈、局所的文脈、大局的文脈間の相互影響、そしてそれらと人間の相互影響を評価し、介入していく必要があるわけです。

これは大幅な修正だと思うので、教育・研究・臨床にMOHOを活用している人は注意しておきましょう。