なぜ1+1は2未満になるのか



チームワークには必ず何らかの対立(conflict)がともないます。

以下の書籍にあるように、そのリスクのひとつに、社会的手抜き(social loafing)があります。



社会的手抜きとは、チームメンバーの増加にともなって各人の作業遂行の量と質が低下し、チームワーク全体のパフォーマンスとアウトカムが劣化する事象を意味します。

この問題は100年ちょい前に実証されており、チームワークのトゲであると言えるでしょう。

チームワークのモチーフは、各人の多様性を最大化することによって生産性を高めることです。

つまり、1+1を2以上にすること、それがチームワークの狙いです。


しかし、社会的手抜きは、チームワークが必ずしもそうならないことを示唆しています。

ぼくたちは、チームで動くと手を抜くんです。

1+1が2未満になる。

こうした事態が生じる要因として、各人の作業遂行の識別・評価がなされるかどうかが関与しています。

社会的手抜きは、各人の作業遂行が適切に評価されている状況であれば、そうでない状況に比べて生じにくいことが明らかにさているからです。

また、チームワークの規模が大きくなると、各人の作業遂行が集団の中に埋もれてしまい、責任も分散することになるため、社会的手抜きが生じるリスクが向上します。

したがって、チームのパフォーマンスとアウトカムが思っている以上によくならない場合は、①チームサイズは適切か、②各人の作業遂行は識別・評価できるか、③責任があいまいになっていないか、などの観点からチェックするとよいでしょう。