作業中心って何だろう?


Fisherさんが以下の論文で作業中心(Occupation-Centred)、作業に焦点化(Occupation-Focused)、作業に根ざした(Occupation-Based)な実践に関する概念を整理しています。
日本でも作業に根ざした実践(OBP)という概念はよく紹介されているので理解が進んでいると思います。

では、OCP、OFPって何でしょうか。

OFPについては、以下の記事で紹介しました。
なので、ここではOCPについて概要を説明します。

ちなみに、理解を促進したい人は、以下の文を読んだ後に、OCPとOFPの異同を整理してくださいませ。




結論からいえば、OCPは作業療法士の「世界観」を表します。

世界観とは、地球上のすべての事柄に対する考え方・感じ方です。

OCPは、作業という視点で地球上のすべての事柄を意味づけることです。

この視点に立つと、
  • 人間は作業を生得的に求める
  • 人間は作業的存在である
  • 社会は作業のネットワークである
  • 人間と環境は作業を通して相互作用する
  • 人間の健康と安寧は作業によって構成される
  • 人間の進化は作業を通して起こる
  • 人類の歴史は作業の記録である
などと理解することになります。

世界観は、ぼくたちの推論を根底から規定し、行動を導きます。

OCP=世界観は、作業療法という専門職の存在根拠の中心です。

地球の中心にコアがあってそれが崩壊すると生の基盤が根こそぎ崩れるように、作業療法の中心に作業というコアがあってだからこそ独特な領域として作業療法が存在できる、とOCPでは考えます。

作業療法を名乗るのであれば、領域の真ん中に作業がある。

OCPはそーゆー世界観を表した概念なのです。