他人を振りまわす人



他人を平気で振り回す迷惑な人たち』を読了しました。


たいへん示唆に富む内容で、視点の広がりとともに対応ストラテジーのヒントを得ることができました。

本書の重要な指摘として、他人を振りまわす人と振りまわす人の相互関係があります。

以下引用。
  • 振り回す人と振り回されやすい人の相互関係の中でさまざまな問題が起こるので、それにまず気づくことが 何よりも大切だ。 気づかなければ、有害な関係の中で自分の身を守ることも、そこから抜け出すこともできない
「振りまわし」という現象が関係性を軸に生じるということは、この問題の解消にあたっては関係性の編みかえが最大のポイントになってきます。

つまり、振りまわす人、振りまわされる人という社会関係のあり方を別のかたちに再構築すること、それがこの問題を消滅させるために必要な操作なわけです。

しかし、そーするためには、まず「振りまわし」という現象が生じる関係性が成立していることに気づかないと話になりません。


ところが本書でも指摘しているように、たとえ気づいても関係性の編みかえはなかなか大変です。

以下引用。
  • 実際には、自分が振り回されていることに気づいても、有効な手を打てず、振り回され続ける人が少なくない。その最大の原因は、振り回す人から離れることへのためらいと葛藤である
振りまわす人は他人の言動をコントロール術に長けています。

それゆえ、関係性を編み変えようとすると、意識的・無意識的に編みかえを阻止するかのごとく仕掛けてくるものです。

結果として、振りまわされている人は関係性の編み変えに対するためらいと葛藤で苦しみ、振りまわされる関係性から脱却できないというわけです。

また振りまわされるとストレスがたまって、行動力、判断力、決断力が低下してしまい、振りまわす人のコントロールから逃れることが一層難しくなります。

その結果として、やはり「振りまわす」現象が生じる関係性に閉じ込められることになる。

では、どうしたらよいか。

本書はそーした問題構造を前提にしたうえで対応策を具体的に示しています。

他人を振りまわす人の対応で苦しんでいる人は、ぜひ一読するとよいでしょう。